セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキスとは…成分効果と毒性を解説



・セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス
[医薬部外品表示名]
・オトギリソウエキス
オトギリソウ科植物コモンセントジョーンズワート(学名:Hypericum perforatum 和名:セイヨウオトギリソウ)の花、葉および茎から水、エタノール、BG、またはこれらの混液で抽出して得られる抽出物(植物エキス)です。
コモンセントジョーンズワート(common St. John’s wort)はヨーロッパを原産とし、ギリシャ時代には魔除け・悪魔払いとして、中世には傷や火傷の治療や神経痛の外用薬として利用されてきた歴史があり、移住者とともにアジア、北米東部および西部、アルゼンチン、南北アフリカ、オーストラリアなど世界各地の温帯に広がり、現在は大半が東欧や中国から供給されています(文献1:2014;文献2:2011)。
セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキスは天然成分であることから、地域、時期、抽出方法によって成分組成に差異があると推察されますが、その成分組成は主に、
分類 | 成分名称 | |
---|---|---|
ポリケタイド | エモジン型アントラキノン | ヒペリシン、ソイドヒペリシン |
フラボノイド | フラボノール | ルチン、ヒペロシド |
その他 | ハイパーフォリン | |
タンニン | 詳細不明 |
これらの成分で構成されていることが報告されています(文献3:2016;文献4:2012)。
コモンセントジョーンズワートの化粧品以外の主な用途としては、メディカルハーブ分野において神経衰弱やうつの症状に内服として用いられ、またヒペリシンを含む赤色色素を溶出させたセントジョンズワート油は外傷や火傷の外用剤として用いられています(文献3:2016)。
ただし、セントジョーンズワートのうつ症状に対しては効果があるという報告(文献4:2008)がある一方で効果がないという報告(文献5:2002)もあり、有効性については結論がでておらず、方法論や研究デザインの見直しが提案されている状態です。
化粧品に配合される場合は、
これらの目的で、スキンケア製品、ボディ&ハンドケア製品、シート&マスク製品、メイクアップ製品、洗顔料、洗顔石鹸、クレンジング製品、シャンプー製品、コンディショナー製品、ボディソープ製品、アウトバストリートメント製品など様々な製品に使用されています。
メラニン生成抑制による色素沈着抑制作用
メラニン生成抑制による色素沈着抑制作用に関しては、まず前提知識としてメラニン色素生合成のメカニズムについて解説します。
以下のメラニン生合成のメカニズム図をみてもらうとわかりやすいと思うのですが、
皮膚が紫外線に曝露されると、細胞や組織内では様々な活性酸素が発生するとともに、様々なメラノサイト活性化因子(情報伝達物質)がケラチノサイトから分泌され、これらが直接またはメラノサイト側で発現するメラノサイト活性化因子受容体を介して、メラノサイトの増殖やメラノサイトでのメラニン生合成を促進させることが知られています(文献6:2002;文献7:2016;文献8:2019)。
また、メラノサイト内でのメラニン生合成は、メラニンを貯蔵する細胞小器官であるメラノソームで行われ、生合成経路としてはアミノ酸の一種かつ出発物質であるチロシンに酸化酵素であるチロシナーゼが働きかけることでドーパに変換され、さらにドーパにも働きかけることでドーパキノンへと変換されます(文献6:2002;文献8:2019)。
ドーパキノンは、システイン存在下の経路では黄色-赤色のフェオメラニン(pheomelanin)へ、それ以外はチロシナーゼ関連タンパク質2(tyrosinaserelated protein-2:TRP-2)やチロシナーゼ関連タンパク質1(tyrosinaserelated protein-1:TRP-1)の働きかけにより茶褐色-黒色のユウメラニン(eumelanin)へと変換(酸化・重合)されることが明らかにされています(文献6:2002;文献8:2019)。
そして、毎日生成されるメラニン色素は、メラノソーム内で増えていき、一定量に達すると樹枝状に伸びているデンドライト(メラノサイトの突起)を通して、周辺の表皮細胞に送り込まれ、ターンオーバーとともに皮膚表面に押し上げられ、最終的には角片とともに垢となって落屑(排泄)されるというサイクルを繰り返します(文献6:2002)。
正常な皮膚においてはメラニンの排泄と生成のバランスが保持される一方で、紫外線の曝露、加齢、ホルモンバランスの乱れ、皮膚の炎症などによりメラニン色素の生成と排泄の代謝サイクルが崩れると、その結果としてメラニン色素が過剰に表皮内に蓄積されてしまい、色素沈着が起こることが知られています(文献6:2002)。
このような背景から、紫外線による過剰なメラニンの生成を抑制することは色素沈着の抑制において重要なアプローチのひとつであると考えられています。
1997年にノエビアによって報告されたセイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキスのメラニンおよびヒト皮膚色素沈着に対する影響検証によると、
セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキスはメラニン生成抑制作用を示した。
次に、色素沈着の気になる80名の被検者のうち20名に0.5%セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス(50%エタノール抽出)を含む外用剤を、別の20名に対照として未配合外用剤を、また別の20名に0.5%セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス(水抽出)を含むクリームを、残りの20名に対照として未配合クリームをそれぞれ二重盲検法に基づいて6ヶ月にわたって顔面または手に塗布してもらった。
6ヶ月後に「改善」「やや改善」「変化なし」の3段階で評価したところ、以下の表のように、
試料 | 被検者数 | 皮膚の色素沈着に対する評価 | ||
---|---|---|---|---|
改善 | やや改善 | 変化なし | ||
セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス配合外用剤 | 20 | 19 | 1 | 0 |
セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス配合クリーム | 20 | 19 | 1 | 0 |
外用剤のみ(対照) | 20 | 0 | 0 | 20 |
クリームのみ(対照) | 20 | 0 | 2 | 18 |
0.5%セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス配合外用剤およびクリームは、皮膚の色素沈着に対して改善効果を示した。
このような試験結果が明らかにされており(文献9:1997)、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキスにメラニン生成抑制による色素沈着抑制作用が認められています。
SOD様活性による抗酸化作用
SOD様活性による抗酸化作用に関しては、まず前提知識として皮膚における活性酸素種、活性酸素種の酸化還元反応およびSODの役割について解説します。
活性酸素種(ROS:Reactive Oxygen Species)とは、酸素(O₂)が他の物質と反応しやすい状態に変化した反応性の高い酸素種の総称であり(文献10:2002;文献11:2019)、酸素から産生される活性酸素種の発生メカニズムは、以下のように、
酸化力を有する酸素(O₂)が、比較的容易に電子を受けてスーパーオキシド(superoxide:O₂⁻)を生成し、さらに酸化が進むと過酸化水素(H₂O₂)、ヒドロキシルラジカル(HO)を経て、最終的に水(H₂O)になるというものです(文献12:2019)。
この一連の反応を酸化還元反応と呼んでおり、正常な酸化還元反応において発生したスーパーオキシド(superoxide:O₂⁻)は少量であり、通常は抗酸化酵素の一種であるスーパーオキシドジスムターゼ(superoxide dismutase:SOD)により速やかに分解・消去されます(文献12:2019)。
一方で、紫外線の曝露など(∗1)によりスーパーオキシド(superoxide:O₂⁻)を含む活性酸素種の過剰な産生が知られており(文献13:1998)、過剰に産生されたスーパーオキシドはスーパーオキシドジスムターゼ(superoxide dismutase:SOD)による分解・消去が追いつかず、紫外線の曝露時間やスーパーオキシドの発生量によってはヒドロキシルラジカル(HO・)まで変化することが知られています。
∗1 皮膚において活性酸素種が発生する最大の要因は紫外線ですが、他にも排気ガスなどの環境汚染物質、タバコの副流煙などの有害化学物質なども外的要因となります。
発生したヒドロキシルラジカル(HO)は、酸化ストレス障害として過酸化脂質の発生、コラーゲン分解酵素であるMMP(Matrix metalloproteinase:マトリックスメタロプロテアーゼ)の発現増加によるコラーゲン減少、DNA障害や細胞死などを引き起こし、中長期的にこれらの酸化ストレス障害を繰り返すことで光老化を促進します(文献12:2019;文献14:1996;文献15:2013)。
このような背景から、紫外線の曝露時および曝露後にスーパーオキシドジスムターゼ(superoxide dismutase:SOD)の活性を増強することは、皮膚の酸化ストレス障害を抑制し、ひいては光老化、炎症および色素沈着などの抑制において非常に重要なアプローチのひとつであると考えられます。
2006年に一丸ファルコスによって報告されたセイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキスのスーパーオキシドおよびヒト皮膚に対する影響検証によると、
セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキスは、スーパーオキシド消去作用を示すことが確認された。
次に、20名の被検者のうち10名に5%セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス配合乳液を、別の10名に対照として未配合乳液を、それぞれ顔面に1日1回3ヶ月間連続使用してもらった。
3ヶ月後に「有効:肌のツヤ・ハリが増し、乾燥肌・肌荒れが改善された」「やや有効:肌のツヤ・ハリがやや増し、乾燥肌・肌荒れがやや改善された」「無効:使用前と変化なし」の3段階で評価したところ、以下の表のように、
試料 | 被検者数 | 皮膚感触に対する評価(人数) | ||
---|---|---|---|---|
有効 | やや有効 | 無効 | ||
セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス配合乳液 | 10 | 3 | 5 | 2 |
乳液のみ(対照) | 10 | 0 | 2 | 8 |
5%セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス配合乳液の塗布は、未配合乳液と比較して乾燥肌を改善し、肌にツヤ・ハリを付与することが確認された。
このような試験結果が明らかにされており(文献16:2006)、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキスにSOD様活性による抗酸化作用が認められています。
複合植物エキスとしてのセイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス
セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキスは、他の植物エキスとあらかじめ混合された複合原料があり、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキスと以下の成分が併用されている場合は、複合植物エキス原料として配合されている可能性が考えられます。
原料名 | ファルコレックスBX43 |
---|---|
構成成分 | BG、水、セイヨウトチノキ種子エキス、アルニカ花エキス、ハマメリス葉エキス、セイヨウキズタ葉/茎エキス、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス、ブドウ葉エキス |
特徴 | SOD様作用や過酸化脂質抑制作用を有した6種類の抗酸化系混合植物抽出液 |
原料名 | ファルコレックス BX44 |
---|---|
構成成分 | BG、水、ローマカミツレ花エキス、トウキンセンカ花エキス、ヤグルマギク花エキス、カミツレ花エキス、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス、フユボダイジュ花エキス |
特徴 | 角質層水分量増加および経表皮水分蒸散抑制による保湿作用、ヒスタミン遊離抑制による抗アレルギー作用、活性酸素消去による抗酸化作用など多角的に荒れ肌にアプローチする6種の植物抽出液 |
原料名 | ファルコレックスBX52 |
---|---|
構成成分 | BG、水、ゴボウ根エキス、トウキンセンカ花エキス、レモン果実エキス、ホップエキス、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス、セージ葉エキス、サボンソウ葉エキス |
特徴 | 抗菌およびリパーゼ活性阻害によるオムツかぶれ改善目的で設計された6種類の混合植物抽出液 |
実際の使用製品の種類や数および配合量は、海外の2011-2013年の調査結果になりますが、以下のように報告されています。
以下表におけるリーブオン製品は、付けっ放し製品(スキンケア製品やメイクアップ製品など)を表しており、またリンスオフ製品は、洗い流し製品(シャンプー、ヘアコンディショナー、ボディソープ、洗顔料、クレンジングなど)を指します。
セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキスの安全性(刺激性・アレルギー)について
- 外原規2021規格の基準を満たした成分が収載される医薬部外品原料規格2021に収載
- 20年以上の使用実績
- 皮膚刺激性:ほとんどなし
- 眼刺激性:ほとんどなし
- 皮膚感作性(アレルギー性):ほとんどなし
- 光感作性:ほとんどなし
このような結果となっており、化粧品配合量および通常使用下において、一般に安全性に問題のない成分であると考えられます。
以下は、この結論にいたった根拠です。
皮膚刺激性について
- [動物試験] ウサギを用いてセイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス(1%-5%)、オリーブ油(>50%)、トコフェロール(<0.1%)の混合物10%を含むミネラルオイルを対象にパッチ試験を実施したところ、この試験製剤は非刺激性であった(Chemisches Laboratorium Dr. Kurt Richter GmbH,1996)
一丸ファルコスの安全性試験データ(文献16:2006)によると、
- [動物試験] 3匹のモルモットの剪毛した背部に乾燥固形分濃度1%セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス水溶液0.03mLを塗布し、塗布24,48および72時間後に紅斑および浮腫を指標として一次刺激性を評価したところ、いずれのモルモットも紅斑および浮腫を認めず、この試験物質は皮膚一次刺激性に関して問題がないものと判断された
- [動物試験] 3匹のモルモットの剪毛した側腹部に乾燥固形分濃度2%セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス水溶液0.03mLを1日1回週5回、2週にわたって塗布し、各塗布日および最終塗布日の翌日に紅斑および浮腫を指標として皮膚刺激性を評価したところ、いずれのモルモットも2週間にわたって紅斑および浮腫を認めず、この試験物質は皮膚累積刺激性に関して問題がないものと判断された
と記載されています。
試験データをみるかぎり、共通して皮膚刺激なしと報告されているため、一般に皮膚刺激性はほとんどないと考えられます。
眼刺激性について
- [動物試験] ウサギを用いてセイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス(1%-5%)、オリーブ油(>50%)、トコフェロール(<0.1%)の混合物10%を含むミネラルオイルを対象に眼刺激性試験を実施し、Draize法の基準に基づいて眼刺激性を評価したところ、この試験製剤はウサギの眼において非刺激剤であった(Chemisches Laboratorium Dr. Kurt Richter GmbH,1996)
と記載されています。
試験データをみるかぎり、眼刺激性なしと報告されているため、一般に眼刺激性はほとんどないと考えられます。
皮膚感作性(アレルギー性)について
- [動物試験] モルモットを用いてセイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス(1%-5%)、オリーブ油(>50%)、トコフェロール(<0.1%)の混合物を対象にBuehler皮膚感作性試験を実施したところ、この試験物質は皮膚感作剤ではなかった(Chemisches Laboratorium Dr. Kurt Richter GmbH,1996)
と記載されています。
試験データをみるかぎり、皮膚感作なしと報告されているため、一般に皮膚感作性はほとんどないと考えられます。
光感作性について
- [動物試験] モルモットの擦過した背部に0.011%-0.22%セイヨウオトギリソウエキスを含む蒸留水を適用した後、5日間連続でUVライト(320-400nm,10.2J/c㎡)を照射し、次いで2週間の休息期間後に0.1%および1%セイヨウオトギリソウエキスを含む製品を適用し、適用後に試験部位にUVライトを照射し、照射24および48時間後に試験部位を評価したところ、この試験物質はモルモットにおいて光感作剤ではなかった(Anonymous,2011)
と記載されています。
試験データをみるかぎり、光感作なしと報告されているため、一般に光感作性はほとんどないと考えられます。
セイヨウオトギリソウには暗赤色のアントラキノン系天然色素であるヒペリシン(hypericin)が含まれ、ヒペリシンは可視光線(400–700nm)での光増感剤であることが知られていますが(文献19:1998)、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキスを含む化粧品の最大使用濃度は0.07%であると報告されており、化粧品におけるヒペリシンの曝露量は毒物学的懸念に値しないと結論付けられています(文献18:2014)。
∗∗∗
セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキスは美白成分、抗酸化成分にカテゴライズされています。
成分一覧は以下からお読みください。
∗∗∗
参考文献:
- レベッカ ジョンソン, 他(2014)「セントジョンズワート」メディカルハーブ事典,49-51.
- 鈴木 洋(2011)「セントジョーンズワート(St.Jhons Wort)」カラー版健康食品・サプリメントの事典,100.
- 林 真一郎(2016)「セントジョンズワート」メディカルハーブの事典 改定新版,82-83.
- K. Linde, et al(2008)「St John’s wort for major depression」Cochrane Database of Systematic Reviews(4),CD000448.
- Hypericum Depression Trial Study Group(2002)「Effect of Hypericum perforatum (St John’s Wort) in Major Depressive Disorder」JAMA(287)(14),1807-1814.
- 朝田 康夫(2002)「メラニンができるメカニズム」美容皮膚科学事典,170-175.
- 日光ケミカルズ株式会社(2016)「美白剤」パーソナルケアハンドブックⅠ,534-550.
- 田中 浩(2019)「美白製品とその作用」日本香粧品学会誌(43)(1),39-43.
- 株式会社ノエビア(1997)「メラニン生成抑制剤及び美白剤」特開平09-157151.
- 朝田 康夫(2002)「活性酸素とは何か」美容皮膚科学事典,153-154.
- 河野 雅弘, 他(2019)「活性酸素種とは」抗酸化の科学,XⅢ-XⅣ.
- 小澤 俊彦(2019)「活性酸素種および活性窒素種の発生系」抗酸化の科学,123-138.
- 荒金 久美(1998)「光と皮膚」ファルマシア(34)(1),30-33.
- 花田 勝美(1996)「活性酸素・フリーラジカルは皮膚でどのようにつくられるか」皮膚の老化と活性酸素・フリーラジカル,15-35.
- 小林 枝里, 他(2013)「表皮の酸化ストレスとその防御機構」Fragrance Journal(41)(2),16-21.
- 一丸ファルコス株式会社(2006)「活性酸素消去剤」特開2006-117612.
- Cosmetic Ingredient Review(2001)「Final Report on the Safety Assessment of Hypericum Perforatum Extract and Hypericum Perforatum Oil」International Journal of Toxicology(20)(2_suppl),31-39.
- Cosmetic Ingredient Review(2014)「Amended Safety Assessment of Hypericum Perforatum-Derived Ingredients as Used in Cosmetics」International Journal of Toxicology(33)(Supplement3),5S-23S.
- 寺嶋 昌代(1998)「生体色素ヒペリシン」東海女子短期大学紀要(24)25-38.