甘草フラボノイドとは…成分効果と副作用を解説

美白成分 抗炎症成分 抗シワ成分
甘草フラボノイド
[化粧品成分表示名称]
・甘草フラボノイド

マメ科植物カンゾウ(甘草)の根や茎から抽出したエキスです。

グリチルリチン酸を多量に含んでいるため強力な消炎作用(∗1)があり、肌荒れ予防・ニキビ予防や改善などの目的で多くの化粧品に配合されている使用頻度の高い成分です。

∗1 とくに紫外線UV-B波で受けたヒリヒリ赤くなる炎症の抑制作用に優れています。

また、カンゾウエキスにはコウジ酸に匹敵する美白効果が明らかになったフラボノイド成分であるグラブリジンも配合されています。

美白効果が高いといっても、グラブリジンにはできてしまったシミの還元作用はなく、シミのもととなるチロシナーゼ活性の阻害効果や同じくシミもととなるTRP-2の阻害効果でのメラニン防止効果となります。

チロシナーゼやTRP-2などがよくわからないという方は、以下の図と解説を参考にしてください。

チロシンがメラニンに変化する仕組み

メラニンは、チロシンというアミノ酸がチロシナーゼという酵素やTRP-1・TRP-2などの酵素が関わり、段階的に生成されていきます。

多くのシミやメラニン防止効果のある美白成分は、チロシナーゼを抑制するものが多いのですが、カンゾウフラボノイドに含まれるグラブリジンは、チロシナーゼとTRP-2を阻害することがわかっています。

TRP-2まで阻害できる美白成分はほとんどないため、グラブリジンを含むカンゾウフラボノイドのシミ防止効果はアルブチンやビタミンC誘導体よりも高いとも言われています(∗2)

∗2 実際に比較した実験は見当たりませんでしたが、シミ予防効果においてはハイドロキノンよりも効果が高い試験データは見つかりました。

グラブリジンには、シミ防止効果の他にもホスホリパーゼA2を阻害する抗炎症作用や真皮にハリを与えるヒアルロン酸活性作用によるシワ防止効果や抗菌作用などもあります。

さらに過酸化脂質が生成されるのを抑制する作用や紫外線を吸収する作用もあり、様々な美白効果があることが知られています。

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カンゾウフラボノイドの安全性(毒性・刺激性・アレルギー・副作用)について

使用実績も古くからあり、安全性は非常に高く、副作用の心配はありません。

抗炎症作用もあるので敏感肌やアトピー肌の方も安全に使用できる成分です。

参考までに化粧品毒性判定事典によると、カンゾウフラボノイドは毒性なし(∗1)となっており、毒性に関しては心配する必要はありません。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

カンゾウフラボノイドとセットで使用される成分と効果

・スペインカンゾウの根から抽出・精製されたエキスとして、以下の成分表示順で使用されます。
カンゾウ根エキス、PPG-6デシルテトラデセス-30、BG、水
・美白化粧品などにおすすめの3種の植物エキスのコンプレックスとして、以下の成分表示順で使用されます。
オウゴン根エキス、カンゾウ根エキス、ナツメ果実エキス、BG、水
・美白、エイジングケア化粧品などにおすすめの4種の生薬エキスのコンプレックスとして、以下の成分表示順で使用されます。
カンゾウ根エキス、オタネニンジン根エキス、サッカロミセスセレビシアエエキス、ローヤルゼリーエキス、BG、水

基本的な配合量の多い成分表示順は上記の通りですが、1%以下の成分は順不同に表示されるので、製品によっては表示順が異なっている場合があります。

∗∗∗

カンゾウフラボノイドは美白成分にカテゴライズされています。

それぞれの成分一覧は以下からお読みください。

参考:美白成分一覧

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