アーチチョーク葉エキスとは…成分効果と毒性を解説

美白成分 収れん成分
アーチチョーク葉エキス
[化粧品成分表示名称]
・アーチチョーク葉エキス

[医薬部外品表示名称]
・アーティチョークエキス

キク科チョウセンアザミ属の多年草植物アーティチョークの葉から抽出して得られる特異なにおいのある淡黄褐色~黄褐色のエキスです。

植物名はアーティチョーク(Artichoke)なのですが、正式な成分表示名はアーチチョーク葉エキスとなっています。

アーティチョークは、ヨーロッパ地中海沿岸地方およびアフリカ北部が原産といわれていますが、もともと地中海中西部に野生し、葉柄を食用としたカルドンを品種改良したものと考えられており、15世紀にはイタリアで栽培され、16世紀以降フランスで食用野菜として品種改良がつくりだされました。

成分としては、

  • フラボノイド類(ルテオリン、スコリモサイド)
  • 苦味質(シナリン、セスキテルペンラクトン)
  • シナロピクリン
  • イヌリン
  • カフェ酸
  • クロロゲン酸
  • タラキサステロール

などを含んでおり、食用や医療分野などでも広く使用されています。

スキンケアの分野では、メラニンの生成を抑制する美白効果や毛穴を目立たなくする収れん効果(毛穴引き締め効果)が認められており、注目を集めています。

アーティチョークの美白作用は従来の美白成分のもつ作用と異なっているのが特徴的です。

肌が強い紫外線を受けると皮膚細胞ではNF-κB(エヌ・エフ・カッパ・ビー)と呼ばれる転写因子(∗1)が活性化することで、肌を黒くする色素メラニンを供給するメラノサイトを増殖させたり、肌に炎症を起こすことが明らかになっており、その結果、肌の色素沈着や角化異常、皮膚の肥厚、肌弾力の低下などをもたらします。

∗1 遺伝子の発現を調節する因子

アーティチョークの主成分のひとつであるシナロピクリンは、NF-κBの過剰な働きを抑制することでメラノサイトの働きを抑制するとともに肌の微炎症が起こる光老化を同時に改善することが確認されました。

メラニン生成抑制の実験では、

アーチチョークのメラニン生成抑制率

アルブチン50μg/mlとシナロピクリン0.5μg/mlを3日間培養し、メラニン生成量を比較したところ、シナロピクリンは、アルブチンの100分の1の濃度であるにもかかわらず約5倍のメラニン生成抑制作用を示しました。

また、収れん作用としては毛穴引き締め効果が認められており、一丸ファルコスが健常成人15名を対象に行ったヒト試験では、1日2回、2ヶ月間、洗顔後にアーチチョーク葉エキスを塗布した結果、9名に開いた毛穴の減少を確認、ほかの3名においても改善の兆しを確認しました。

アーチチョーク葉エキスによる毛穴の改善効果

スポンサーリンク

アーチチョーク葉エキスの安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

毒性や刺激性はほとんどなく、キク科植物なのでキク科アレルギーの方は使用を控える必要がありますが、それをのぞいては安全性の高い成分であると考えられます。

参考までに化粧品毒性判定事典によると、アーチチョーク葉エキスは毒性なし(∗)となっており、毒性に関しては心配する必要はありません。

∗ 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

アーチチョーク葉エキスとセットで使用される成分と効果

・アーチチョーク葉より得られたエキスとして、以下の成分表示順で使用されます。機能性成分シナロピクリンが肌老化の鍵・NF-kBの活性化を抑え、色素沈着や光老化、毛穴の目立ちを予防します。
[化粧品表示] BG、水、アーチチョーク葉エキス
[医薬部外品表示] アーティチョークエキス
・アーチチョーク葉より得られたエキスとして、以下の成分表示順で使用されます。
アーチチョーク葉エキス、BG、水

基本的な配合量の多い成分表示順は上記の通りですが、1%以下の成分は順不同に表示されるので、製品によっては表示順が異なっている場合があります。

∗∗∗

アーチチョーク葉エキスは美白成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:美白成分

スポンサーリンク

TOPへ