オキシベンゾン-5とは…成分効果と毒性を解説

紫外線吸収剤
オキシベンゾン-5
[化粧品成分表示名称]
・オキシベンゾン-5

[医薬部外品表示名称]
・ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム

ベンゾフェノン系と呼ばれるベンゾフェノン誘導体のひとつで、オキシベンゾン-4のナトリウム塩であることからオキシベンゾン-4と類似した構造をもつ、UVBを中心にUVAまで吸収波長領域を有する水溶性の紫外線吸収剤です。

化粧品に配合される場合は、光による香料の劣化抑制作用、水溶性色素の退色抑制作用、ゲル粘度低下防止効果などがあるため、香水または香料が配合された化粧品、または乳液、クリーム、ヘアジェルなどゲル化剤の配合された製品、または色材の配合されたメイクアップ化粧品などにおよそ0.1%以下の割合で使用されます。

実際にどのような製品に配合されているかというと、海外の調査結果になりますが、以下のように報告されています。

オキシベンゾン-5の配合製品数と配合量の比較調査結果

オキシベンゾン-5はポジティブリストに分類されているため配合上限があり、以下のような配合基準となっています。

粘膜に使用されることがない化粧品のうち洗い流すもの 10.0g/100g
粘膜に使用されることがない化粧品のうち洗い流さないもの 10.0g/100g
粘膜に使用されることがある化粧品 1.0g/100g

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オキシベンゾン-5の安全性(刺激性・アレルギー)について

オキシベンゾン-5の現時点での安全性は、オキシベンゾン-4のナトリウム塩であることからオキシベンゾン-4と類似した構造をもっており、およそ0.1%以下の配合であることから、皮膚刺激性、光毒性はほとんどなく、眼刺激性が起こる可能性がありますが、皮膚感作性(アレルギー性)がデータ不足のため詳細不明となっているため、注意が必要な成分であると考えられます。

皮膚感作(アレルギー)が起こらない場合は、安全性の高い成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

試験結果や安全データはありませんが、オキシベンゾン-5はオキシベンゾン-4のナトリウム塩であり、類似した構造をしていることから、5%以下濃度では皮膚刺激性はほとんどないと推測されるため、皮膚刺激性はほとんどないと考えられますが、皮膚感作性(アレルギー性)はデータ不足のため詳細不明です。

眼刺激性について

試験結果や安全データはありませんが、オキシベンゾン-5はオキシベンゾン-4のナトリウム塩であり、類似した構造をしていることから、眼刺激性が起こる可能性があると考えられます。

光毒性について

試験結果や安全データはありませんが、オキシベンゾン-5はオキシベンゾン-4のナトリウム塩であり、類似した構造をしていることから、光毒性はほとんどないと考えられます。

安全性についての捕捉

紫外線吸収剤として使用されているオキシベンゾンにはいくつか種類があり、まとめてベンゾフェノン系と呼ばれています。

このベンゾフェノン系は、内分泌かく乱物質(環境ホルモン)の疑いがあるといわれており、欧州では内分泌かく乱物質リストにも入っていますが、日本では2005年に環境省によって調査された結果、ベンゾフェノン系は明らかな内分泌かく乱物質とは認められなかったと発表されています。

2005年当時は、発表と同時に評価方法の再検討も必要と述べられており、内分泌かく乱物質への取り組みは始まったばかりで発表内容の確度が疑わしくもありましたが、2016年の発表でもベンゾフェノン系の評価が変わっていないため、現時点ではベンゾフェノン系が内分泌かく乱物質とは認められないと考えてられます。

ここでは結論だけまとめましたが、発表資料の引用やより詳細な内容を知りたい場合は、オキシベンゾン-3の安全性についての捕捉を合わせて参照してください。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
オキシベンゾン-5

参考までに化粧品毒性判定事典によると、オキシベンゾン-5の毒性は■(∗1)となっていますが、オキシベンゾン-5はオキシベンゾン-4のナトリウム塩であり、類似した構造をしていることから、アレルギー性がデータ不足により詳細不明なため、注意が必要な成分であると考えられます。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

オキシベンゾン-5は紫外線防止成分にカテゴライズされています。

それぞれの成分一覧は以下からお読みください。

参考:紫外線防止成分

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文献一覧:

  1. “Cosmetic Ingredient Review”(1983)「Final Report on the Safety Assessment of Benzophenones-1, -3, -4, -5, -9, and -11」, <http://journals.sagepub.com/doi/abs/10.3109/10915818309140714> 2018年2月14日アクセス.

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