アラキジルアルコールの基本情報・配合目的・安全性

アラキジルアルコール

化粧品表示名称 アラキジルアルコール
医薬部外品表示名称 アラキルアルコール
化粧品国際的表示名称(INCI名) Arachidyl Alcohol
配合目的 感触改良 など

1. 基本情報

1.1. 定義

以下の化学式で表される、炭素数20で構成された一価アルコールかつ脂肪族アルコール高級アルコールです[1]

アラキジルアルコール

1.2. 物性

アラキジルアルコールの物性は、

融点(℃) 沸点(℃) 溶解性
65.5 369

このように報告されています[2]

1.3. 分布

アラキジルアルコールは、自然界においてマッコウ鯨油などに存在しています[3a]

2. 化粧品としての配合目的

化粧品に配合される場合は、

  • 粘稠性調整による感触改良

主にこれらの目的で、スキンケア製品、ボディ&ハンドケア製品、日焼け止め製品、化粧下地製品などに使用されています。

以下は、化粧品として配合される目的に対する根拠です。

2.1. 粘稠性調整による感触改良

粘稠性調整による感触改良に関しては、アラキジルアルコールは油性基剤の粘稠性(∗1)を調整する感触調整目的で主にクリーム系製品に使用されています[3b]

∗1 粘稠性(ねんちょうせい)とは、粘り(ねばり)のことであり、クリームや油性基剤の固さ・柔らかさを示します。粘稠性が高いほど固くなり、また流動性が低く(伸びにくく)なります。

3. 混合原料としての配合目的

アラキジルアルコールは、混合原料が開発されており、アラキジルアルコールと以下の成分が併用されている場合は、混合原料として配合されている可能性が考えられます。

原料名 MONTANOV 202
構成成分 アラキジルアルコールべヘニルアルコール、アラキジルグルコシド
特徴 アルキルグルコシドと高級アルコールからなるO/W型乳化剤

4. 安全性評価

アラキジルアルコールの現時点での安全性は、

  • 外原規2021規格の基準を満たした成分が収載される医薬部外品原料規格2021に収載
  • 20年以上の使用実績
  • 皮膚刺激性:ほとんどなし(データなし)
  • 眼刺激性:詳細不明
  • 皮膚感作性(アレルギー性):ほとんどなし(データなし)

このような結果となっており、化粧品配合量および通常使用下において、一般に安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

4.1. 皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)

医薬部外品原料規格2021に収載されており、20年以上の使用実績がある中で重大な皮膚刺激および皮膚感作の報告がみあたらないため、化粧品配合量および通常使用下において、一般に皮膚刺激および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられますが、詳細な安全性試験データがみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。

4.2. 眼刺激性

試験結果や安全性データがみあたらないため、現時点ではデータ不足により詳細不明です。

5. 参考文献

  1. 日本化粧品工業連合会(2013)「アラキジルアルコール」日本化粧品成分表示名称事典 第3版,152-153.
  2. 日光ケミカルズ株式会社(2016)「アルコール」パーソナルケアハンドブックⅠ,44-55.
  3. ab広田 博(1997)「一価アルコール」化粧品用油脂の科学,75-79.

TOPへ