化粧品に配合される分散剤の解説と分散剤一覧
分散剤の定義
分散剤とは、界面活性剤の一種で、液体中に固体を均一に分散させるために用いられる成分のことをいいます[1a]。
分散剤の配合目的
分散媒である微粒子と分散媒との間には界面張力が存在するため(∗1)、表面積の大きな分散系は界面張力が高く、界面の面積を小さくしようとする力が働き、凝集(∗2)が起こることが知られています[2a]。
∗1 物質が異なる媒質中に分散状態にあるものを分散系といい、分散している物質を分散質、媒質を分散媒とよびます。
∗2 凝集とは、分散していた顔料や粒子(分散質)や溶けたりしていたもの(溶質)が、集まって固まる現象のことです。
このような背景から、静電的なものまたは高分子吸着層の立体保護作用により粒子間に働く反発力を付与し、凝集力を弱めて液体中に微粒子や顔料を均一に分散する目的で、主にメイクアップ製品、日焼け止め製品、化粧下地製品などに使用されています[1b][2b]。
参考文献
分散剤一覧
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化粧品表示名 | (アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー |
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配合目的 | 分散 |
化学式 | |
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医薬部外品表示名 | スルホコハク酸ジ(2-エチルヘキシル)ナトリウム液 |
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配合目的 | 分散、乳化安定化 など |
化学式 | ![]() |
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化粧品表示名 | スルホコハク酸ジエチルヘキシルNa |
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配合目的 | 分散、乳化安定化 など |
化学式 | ![]() |
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化粧品表示名 | ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン |
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配合目的 | シリコーン油の乳化、柔らかさおよびしっとり感向上による感触改良、分散 |
化学式 | ![]() |
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