サボンソウ葉/根エキスとは…成分効果と毒性を解説

界面活性剤 乳化剤
サボンソウ葉/根エキス
[化粧品成分表示名称]
・サボンソウ葉/根エキス(改正名称)
・サボンソウ葉エキス(旧称)

[医薬部外品表示名称]
・サボンソウエキス

ナデシコ科植物サボンソウ(学名:Saponaria Officinalis 英名:common soapwort)の葉および根からBG(1,3-ブチレングリコール)で抽出して得られるエキスです。

サボンソウ葉/根エキスの成分組成は、抽出方法や天然成分のため国や地域および時期によって変化がありますが、主に、

  • サポニン
  • フラボノイド配糖体:サポナリン

などで構成されています(文献1:2006;文献2:-)

サボンソウは、ヨーロッパや西アジアを原産とし、全草にサポニン系の物質を含んでおり、この成分が天然の洗浄成分として働き、ヨーロッパでは大昔から石鹸や洗剤のように使用してきました(文献3:2018)

中世では洗い物をする水車小屋のそばには必ずサボンソウを植えたといいます。

化粧品に配合される場合は、

これらの目的で、スキンケア化粧品、洗顔料&洗顔石けん、洗浄製品、に使用されます(文献1:2006)

洗浄作用および乳化作用

洗浄作用および乳化作用に関しては、サボンソウの葉に含まれるフラボノイド配糖体であるサポナリンおよび葉および根に含まれるサポニンの作用であり、天然の洗浄剤または乳化剤として使用されます。

天然の洗浄・乳化成分であるため作用は弱く、微量の油性成分を乳化できる程度なので、スキンケア化粧品の乳化には使用できるかもしれませんが、洗浄という点では、洗浄補助剤としては使用できますが、メインの洗浄成分としては洗浄力が低いと思われます。

近年は配合している製品も減少傾向ですが、天然成分にこだわった製品や合成界面活性剤不使用をPRする意図がある場合に使用されることがあります。

複合植物エキスとしてのサボンソウ葉/根エキス

ファルコレックスBX47という複合植物エキスは、以下の成分で構成されており、

効果および配合目的は、

  1. オムツかぶれ改善(リパーゼ阻害)
  2. リパーゼ活性阻害

とされており、植物エキスの相乗効果によってニキビや肌荒れの炎症を多角的に抑制するもので、化粧品成分一覧にこれらの成分が併用されている場合はファルコレックスBX47であると推測することができます。

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サボンソウ葉/根エキスの安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

サボンソウ葉/根エキスの現時点での安全性は、外原規2006規格の基準を満たした成分が収載される医薬部外品原料規格2006にも収載されており、使用実績も長く、化粧品配合量および通常使用下において、一般的に皮膚刺激および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられます。

ただし、詳細な試験データがみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

化粧品配合量および通常使用下において、一般的に皮膚刺激および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられますが、詳細な安全性試験データがみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。

眼刺激性について

試験結果や安全性データがみあたらないため、現時点ではデータ不足により詳細は不明です。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
サボンソウ葉/根エキス

参考までに化粧品毒性判定事典によると、サボンソウ葉/根エキスは△(∗1)となっており、安全性に問題のない成分であると考えられます。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

サボンソウ葉/根エキスは界面活性剤にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:界面活性剤

∗∗∗

文献一覧:

  1. 日光ケミカルズ(2006)「植物・海藻エキス」新化粧品原料ハンドブックⅠ,371.
  2. 丸善製薬株式会社(-)「サボンソウ」技術資料.
  3. ジャパンハーブソサエティー(2018)「ソープワート」ハーブのすべてがわかる事典,121.

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