(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマーとは…成分効果と毒性を解説

界面活性剤 増粘剤
(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマー
[化粧品成分表示名称]
・(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマー

ジメチコンをPEG-10ジアリルエーテルおよびPEG-15ジアリルエーテルで架橋した界面活性剤です。

ジメチコンやシクロペンタシロキサンなどのシリコーン油を含む幅広い油剤と水を乳化でき、滑らかな感触でユニークなW/Si、W/Oクリームをつくることができます。

実際の使用製品の種類や数および配合量は、海外の2012年の調査結果になりますが、以下のように報告されています。

ちなみに製品タイプのリーブオン製品というのは付けっ放し製品という意味で、主にスキンケア化粧品やメイクアップ化粧品などを指し、リンスオフ製品というのは洗浄系製品を指します。

(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマーの配合製品数の調査結果(2012年)

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(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマーの安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマーの現時点での安全性は、皮膚刺激性はほとんどなく、眼刺激性はデータ不足により詳細不明ですが、皮膚感作性(アレルギー性)の報告もなく、安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

安全性を調査するために、国内外を問わず信頼性が高いと思われる安全性データシート(∗1)やレポートを参照しています。

∗1 安全性データシートとは、化粧品製造会社や化粧品販売会社のために提供されている成分の安全性データが記載されているシートで、一般消費者向けの資料ではありませんが、安全性を考える上で重要なエビデンスのひとつとなるため、一部引用させていただいています。

皮膚刺激性について

“Cosmetic Ingredient Review”の「Safety Assessment of Dimethicone Crosspolymers as Used in Cosmetic」(文献1:2014)によると、

  • [動物試験] 3匹のウサギの無傷および擦過した皮膚に~24%(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマーを含む混合物を適用したところ、試験物質は非刺激性であると結論づけられた

と記載されています。

試験データは動物試験ひとつのみで、根拠としては弱いですが非刺激性と報告されているため、皮膚刺激性は非刺激であると考えられます。

眼刺激性について

試験結果や安全データはみあたらないため、データ不足により詳細は不明です。

皮膚感作性(アレルギー性)について

“Cosmetic Ingredient Review”の「Safety Assessment of Dimethicone Crosspolymers as Used in Cosmetic」(文献1:2014)によると、

  • [動物試験] 5匹のモルモットに約24%(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマーを含む混合物を皮内注射によって投与したところ、感作反応は起こらなかった

と記載されています。

試験データは動物試験ひとつのみで、根拠としては弱いですが感作反応は起こらなかったと報告されているため、皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられます。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマー 掲載なし

参考までに化粧品毒性判定事典によると、(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマーは掲載なしとなっていますが、試験結果をみるかぎりでは安全性に問題はないと考えられます。

∗∗∗

(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマーは界面活性剤にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:界面活性剤

∗∗∗

文献一覧:

  1. “Cosmetic Ingredient Review”(2014)「Safety Assessment of Dimethicone Crosspolymers as Used in Cosmetic」, <http://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/1091581814524963> 2018年4月24日アクセス.

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