ラウロイルラクチレートNaとは…成分効果と毒性を解説

界面活性剤 安定化成分
ラウロイルラクチレートNa
[化粧品成分表示名称]
・ラウロイルラクチレートNa(改正名称)
・ラウロイル乳酸Na(旧称)

[医薬部外品表示名称]
・ラウロイル乳酸ナトリウム

高級脂肪酸のラウリン酸と乳酸で構成されたアニオン界面活性剤です。

皮膚保護作用をもつ乳化安定剤としてセラミドと一緒に配合されることが多いです。

ラウロイルラクチレートNaを配合しているセラミドプレミックスとしてエボニック社のSK-INFLUX®があり、SK-INFLUX®の組成は、

  • 水:83.199%
  • ラウロイルラクチレートNa:10%
  • 遊離脂肪酸:3.5%
  • セラミドNP(セラミド3):1%
  • セラミドAP(セラミド6Ⅱ):0.5%
  • フィトスフィンゴシン:0.5%
  • コレステロール:0.5%
  • カルボマー:0.3%
  • キサンタンガム:0.3%
  • メチルパラベン:0.3%
  • プロピルパラベン:0.2%
  • セラミドEOP(セラミド1):0.001%

となっています(∗1)

∗1 メチルパラベン、プロピルパラベンの入っていないSK-INFLUX® Vもあります。

成分表示のセラミドに以下の3種類がみられて、

  • セラミドNP(セラミド3)
  • セラミドAP(セラミド6Ⅱ)
  • セラミドEOP(セラミド1)

ラウロイルラクチレートNaもあればSK-INFLUX®を配合しているということです。

こういったセラミド原料を化粧品に配合するわけですが、基本的にはセラミドを乳化安定させるためにラウロイルラクチレートNaを10%配合しており、セラミド群よりもかなり配合量が多いのがわかります。

化粧品の成分表示は配合量が多い順に記載されますが、配合量が1%以下の場合は成分表示順を問わないため、SK-INFLUX&regの配合量が10%以下の場合は、ラウロイルラクチレートNaも1%以下になるので、成分表示欄ではセラミドを先に記載することもできます。

ただし、これはセラミドを先に記載することで10%以下の配合であることがわかり、セラミド配合量も相応に少ないことがわかります。

言い換えると、ラウロイルラクチレートNaが先に記載されている場合は10%以上配合されている目安になり、セラミドも相応に配合されていることが期待できます。

あくまで目安としているのは、セラミド原料を複数使ってセラミドの量や種類を増やしている化粧品も増えてきており、たとえばSK-INFLUX®は10%以下でラウロイルラクチレートNaが1%以下で成分表示の後ろのほうに記載されていても、他のセラミド原料を足せばセラミド量自体は多い化粧品もつくれるからです。

つまり、ラウロイルラクチレートNaの記載順によっていくつかの可能性にしぼることができ、セラミドがちゃんと配合されている化粧品を選ぶ目安になるということです。

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ラウロイルラクチレートNaの安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

ラウロイルラクチレートNaの現時点での安全性の詳細は不明です。

以下は、この結論にいたった根拠です。

海外で開発されている成分で、主にエボニック社のSK-INFLUX®の中でセラミドを乳化安定させるために使用されているため、ラウロイルラクチレートNaのみの安全性データシートがなく、またSK-INFLUX®の安全性データシートにもラウロイルラクチレートNaの安全性に対する記載がないため、現時点では情報がありません。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
ラウロイルラクチレートNa ■■

参考までに化粧品毒性判定事典によると、ラウロイルラクチレートNaは■■(∗2)となっており、毒性・刺激があるという判定になっていますが、化粧品毒性判定事典は合成界面活性剤はすべて■■の極端な判定になっています。

すでに伝えたように、現時点ではラウロイルラクチレートNaの情報がないため、毒性判定事典の判定は判断できません。

∗2 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

ラウロイルラクチレートNaは界面活性剤と安定化成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:界面活性剤 安定化成分

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