ラウロイルアスパラギン酸Naとは…成分効果と毒性を解説

界面活性剤
ラウロイルアスパラギン酸Na
[化粧品成分表示名称]
・ラウロイルアスパラギン酸Na

[医薬部外品表示名称]
・N-ラウロイル-L-アスパラギン酸ナトリウム液

高級脂肪酸のラウリン酸とアミノ酸の一種であるアスパラギン酸からつくられたアミノ酸系アニオン界面活性剤です。

低刺激で弱酸性で、脱脂力はマイルドですが起泡性が高いのが特徴で、洗浄剤やヘアコンディショニング剤として配合されます。

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ラウロイルアスパラギン酸Naの安全性(刺激性・アレルギー)について

ラウロイルアスパラギン酸Naの現時点での安全性は、皮膚刺激性や毒性はほとんどなく、最小限の眼刺激性はあるものの、重大なアレルギーの報告もないため、安全性の高い成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

安全性を調査するために、国内外を問わず信頼性が高いと思われる安全性データシート(∗1)やレポートを参照しています。

∗1 安全性データシートとは、化粧品製造会社や化粧品販売会社のために提供されている成分の安全性データが記載されているシートで、一般消費者向けの資料ではありませんが、安全性を考える上で重要なエビデンスのひとつとなるため、一部引用させていただいています。

皮膚刺激性について

旭化成ファインケム株式会社の安全性データシート(文献1:2016)によると、

  • [動物試験] 30%水溶液をモルモットに塗布してDraize法で判定したところ、皮膚刺激なし(無刺激)

と記載されています。

安全データとしてはひとつですが、原料開発元の信頼できるデータで、30%の水溶液で無刺激ということで、実際に配合される配合量はほとんどの場合30%未満であることからも、皮膚刺激性や毒性はほとんどないと考えられます。

眼刺激性について

旭化成ファインケム株式会社の安全性データシート(文献1:2016)によると、

  • [動物試験] 4%水溶液をウサギに点眼してDraize法で判定したところ、最小の眼刺激性

と記載されています。

安全データによると4%でも軽度の刺激性があると記載されているため、軽度の目刺激性があると考えられます。

皮膚感作性(アレルギー性)について

アレルギー(皮膚感作性)に関しては、安全性のデータはありませんが、重大なアレルギーの報告もないため、アレルギー反応(皮膚感作)が起こる可能性は低いと考えられます。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
ラウロイルアスパラギン酸Na ■■

参考までに化粧品毒性判定事典によると、ラウロイルアスパラギン酸Naは■■(∗2)となっていますが、合成界面活性剤はすべて■■の極端な判定になっており、安全データや使用実績からわかるように、皮膚刺激性や毒性はほとんどないと考えられます。

∗2 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

ラウロイルアスパラギン酸Naは界面活性剤にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:界面活性剤

∗∗∗

文献一覧:

  1. 旭化成ファインケム株式会社(2016)「安全データシート アミノフォーマー®FLDS-L」, <http://www.asahikasei-fc.jp/product/amino/amino_acid/flds-l.html> 2017年9月13日アクセス.

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