ペクチンとは…成分効果と毒性を解説

増粘剤 安定化成分
ペクチン
[化粧品成分表示名称]
・ペクチン

[医薬部外品表示名称]
・ペクチン

柑橘類、リンゴ、ニンジンなどの野菜の細胞膜構成成分で、分子量10万~150万の高分子多糖類(増粘剤)です。

主成分は、D-ガラクツロナンです(∗1)

∗1 ガラクツロナンには多くの種類がありますが、ペクチンのものはD-ガラクツロナン酸が鎖状にα-14結合したガラクツロナンです。

食品によく使用されており、ジャム、チョコレート、ゼリーなどに安定剤として使用されたり、アイスクリームの乳化剤、マヨネーズの安定剤、ケーキの固化防止剤などに使用されます。

化粧品に配合される場合は、天然のポリマーとして増粘剤(ゲル化剤)の役割で、頭髪用化粧品や歯磨き粉などに使用されます。

実際の使用製品の種類や数および配合量は、海外の2013-2015年の調査結果になりますが、以下のように報告されています。

ちなみに製品タイプのリーブオン製品というのは付けっ放し製品という意味で、主にスキンケア化粧品やメイクアップ化粧品などを指し、リンスオフ製品というのは洗浄系製品を指します。

ペクチンの配合製品数と配合量の調査結果(2013-2015年)

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ペクチンの安全性(刺激性・アレルギー)について

ペクチンの現時点での安全性は、高分子多糖類であり、皮膚刺激性および眼刺激性はほとんどなく、重大な皮膚感作(アレルギー)の報告もないため、安全性の高い成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

安全データはみあたりませんが、高分子多糖類であるため、皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられます。

眼刺激性について

安全データはみあたりませんが、高分子多糖類であるため、眼刺激性はほとんどないと考えられます。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
ペクチン 毒性なし

参考までに化粧品毒性判定事典によると、ペクチンは毒性なし(∗1)となっており、安全データをみるかぎり、安全性に問題ない成分であると考えられます。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

ペクチンは安定化成分にカテゴライズされています。

それぞれの成分一覧は以下からお読みください。

参考:安定化成分

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文献一覧:

  1. 日光ケミカルズ(2016)「高分子」パーソナルケアハンドブック,p116.

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