デキストリンとは…成分効果と毒性を解説

増粘剤 保湿成分
デキストリン
[化粧品成分表示名称]
・デキストリン

[医薬部外品表示名称]
・デキストリン

デンプンを加水分解しマルチトースになるまでの中間生成物で、白色の粉末または顆粒状の水溶性食物繊維(親水性増粘剤)です。

保湿性の増粘成分としてコクのある感触を出すために使うと効果的で、他の保湿成分と組み合わせることで保湿効果とユニークな感触の特性を出せる可能性を有しています。

また、パウダーファンデーションなどの粉状メイクアップ化粧品を固形状にするための結合剤としても使用されます。

実際にどのような製品に配合されているかというと、海外の調査結果になりますが、以下のように報告されています。

ちなみに表の中の製品タイプのリーブオン製品というのは付けっ放し製品という意味で、主にスキンケア化粧品やメイクアップ化粧品などを指し、リンスオフ製品というのは洗浄系製品を指します。

デキストリンの配合製品数と配合量の調査結果(2015年)

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デキストリンの安全性(刺激性・アレルギー)について

デキストリンの現時点での安全性は、水溶性食物繊維であり、食品にも配合されていることもあり、皮膚刺激性や毒性および眼刺激性はほとんどなく、重大なアレルギー(皮膚感作)の報告もないため、安全性の高い成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

安全性を調査するために、国内外を問わず信頼性が高いと思われる安全性データシート(∗1)やレポートを参照しています。

∗1 安全性データシートとは、化粧品製造会社や化粧品販売会社のために提供されている成分の安全性データが記載されているシートで、一般消費者向けの資料ではありませんが、安全性を考える上で重要なエビデンスのひとつとなるため、一部引用させていただいています。

皮膚刺激性および皮膚感作性について

“Cosmetic Ingredient Review”の「Safety Assessment of Polysaccharide Gums as Used in Cosmetics」(文献1:2015)によると、

  • [ヒト試験] 54名の被検者(男性8名、女性46名)に42.6916%デキストリン(有効濃度0.4%)を1%含む洗顔料製品0.1gを誘導期間において24時間反復パッチ適用(HRIPT)し、チャレンジ期間においては未処置部位にパッチ適用し、除去24時間および72時間後に反応を評価したところ、誘導期間に1名の被検者において一時的に知覚可能な紅斑がみられたが、チャレンジ期間では反応は観察されず、臨床的に重要な皮膚刺激およびアレルギー性接触皮膚炎の兆候はなかった

と記載されています。

試験結果はひとつですが、デキストリンは食物繊維で食品にも配合されているため、皮膚刺激性やアレルギー性(皮膚感作性)はほとんどないと考えられます。

眼刺激性について

眼刺激性に関しては試験結果がみあたらりませんが、水溶性食物繊維であることから、眼刺激性はほとんどないと考えられます。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
デキストリン 毒性なし

参考までに化粧品毒性判定事典によると、デキストリンは毒性なし(∗2)となっており、皮膚刺激や毒性はほとんどないと考えられます。

∗2 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

デキストリンは安定化成分と保湿成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:安定化成分 保湿成分

∗∗∗

文献一覧:

  1. “Cosmetic Ingredient Review”(2015)「Safety Assessment of Polysaccharide Gums as Used in Cosmetics」, <https://online.personalcarecouncil.org/ctfa-static/online/lists/cir-pdfs/FR680.pdf> 2017年11月6日アクセス.

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