シクロデキストリンとは…成分効果と毒性を解説

安定化成分 可溶化剤
シクロデキストリン
[化粧品成分表示名称]
・シクロデキストリン

デンプンをシクロデキストリン生成酵素で分解して得られる環状デキストリンで、白いの結晶または結晶性の粉末です。

グルコースが環状結合した構造をもつ非還元性のオリゴ糖で、環状構造をしているためその空洞内に香料や油溶性成分や機能性成分など種々の物質を取り込む包接機能で注目されています。

少し細かくなりますが、グルコース分子が6、7、8のものをそれぞれ、α-シクロデキストリン、β-シクロデキストリン、γ-シクロデキストリンといい、以下の図のように、空洞の大きさが変わります。

シクロデキストリンの種類

この空洞内に以下のように種々の成分を取り込むことで、揮発性成分など不安定な成分を安定化させたり、機能性成分であれば徐々に放出することによって作用時間の持続性を上げたりする効果があります。

シクロデキストリンの包接作用と徐放作用

化粧品に配合される場合の具体的な包接機能の役割としては、

  • 安定化(保護):揮発性成分や光、紫外線、熱、pHに不安定な物質や酸化されやすい物質を包接によって安定させる
  • マスキング効果:イヤなにおいを封じ込める
  • 可溶化作用:水に溶けにくい物質を水に溶解させる
  • 粘度調整効果:粘度の高い物質を分子レベルで包接し分子間を断ち切り粘度を低下させる
  • バイオアベイラビリティーの向上:機能性成分を包接し分子間を断ち切り、分子レベルで効果を発揮可能にさせることで、全体としての機能性成分の使用量の軽減が可能

これら様々な役割があり、さらに機能性成分の場合は徐放作用によって作用時間の持続性の向上効果もあるということです。

現在よく使用されている成分は、レチノール(ビタミンA)、トコフェロール(ビタミンE)アスコルビン酸(ビタミンC)メントールユビキノン(コエンザイムQ10)アスタキサンチン、植物油、植物エキスなどで、成分表示一覧にこれらと一緒にシクロデキストリンが配合されていたら、シクロカプセル化している可能性があります。

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シクロデキストリンの安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

シクロデキストリンの現時点での安全性は、デンプン由来の環状オリゴ糖で、化粧品分野だけでなく食品や医薬品としても広く使用されていることから、皮膚刺激性はほとんどなく、眼刺激性に関してはデータ不足のため詳細不明ですが、重大なアレルギー(皮膚感作)の報告もないため、安全性の高い成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

試験結果や安全性レポートはみあたりませんが、デンプン由来のオリゴ糖であり、化粧品だけでなく食品や医薬品にも広く使用されており、重大な皮膚感作(アレルギー)の報告もみあたらないため、皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられます。

眼刺激性について

試験結果や安全性レポートはみあたりませんが、デンプン由来のオリゴ糖なので、刺激性はほとんどなしまたはあったとしても最小限の眼刺激性だと推測できますが、データ不足のため詳細は不明です。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
シクロデキストリン 毒性なし

参考までに化粧品毒性判定事典によると、シクロデキストリンは毒性なし(∗2)となっており、毒性に関してはほとんどないと考えられます。

∗2 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

シクロデキストリンは安定化成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:安定化成分

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