コーンスターチとは…成分効果と毒性を解説

増粘剤 感触改良剤
コーンスターチ
[化粧品成分表示名称]
・コーンスターチ

[慣用名]
・トウモロコシデンプン

イネ科植物トウモロコシの種子の胚芽から得られるデンプンで、親水性の白色粉末または塊です。

感触や肌への伸びを改良する目的で、フェイスパウダーやコンパクトパウダー、ベビーパウダーなどにタルクとともに混ぜて使われています。

近年では、パックやクリームをはじめとするスキンケア製品にも配合されることもあり、また温水に溶かしたゲルを柔軟剤や保護剤としてクリームなどに使用することもあります。

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コーンスターチの安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

コーンスターチの現時点での安全性は、皮膚刺激性はほとんどなく、眼刺激性はデータ不足のため詳細不明ですが、皮膚感作(アレルギー)の報告もないため、安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

安全性を調査するために、国内外を問わず信頼性が高いと思われる安全性データシート(∗1)やレポートを参照しています。

∗1 安全性データシートとは、化粧品製造会社や化粧品販売会社のために提供されている成分の安全性データが記載されているシートで、一般消費者向けの資料ではありませんが、安全性を考える上で重要なエビデンスのひとつとなるため、一部引用させていただいています。

皮膚刺激性について

“Cosmetic Ingredient Review”の「Final Report of the Safety Assessment of Cosmetic Ingredients Derived From Zea Mays (Corn)」(文献1:2011)によると、

  • [ヒト試験] 99人の被検者(男性26人、女性73人、18-70歳)に97%コーンスターチを含むフェミニンパウダーを誘導期間において9回にわたって24または48時間パッチ適用し、2週間の休息期間を挟んで未処置部位に24時間チャレンジパッチを適用し、誘導パッチおよびチャレンジパッチ除去48,72および96時間後に試験部位を観察したところ、誘導期間において4人の被検者に最小限の紅斑が認められたが、チャレンジ期間には炎症は認められなかった。同様の試験を別の109人の被検者(男性35人、女性74人、18~68歳)で実施したところ、皮膚刺激は認められなかった(Harrison Research Laboratories Inc.,2002 )

と記載されています。

試験データをみるかぎり、97%濃度でほとんど皮膚刺激の報告がないため、皮膚刺激性はほとんどないと考えられます。

眼刺激性について

試験データがみあたらないため、データ不足により詳細は不明です。

皮膚感作性(アレルギー性)について

試験データはみあたりませんが、長い使用実績において皮膚感作の報告もないため、皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられます。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
コーンスターチ 毒性なし

参考までに化粧品毒性判定事典によると、コーンスターチは毒性なし(∗2)となっており、安全性に問題ない成分であると考えられます。

∗2 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

コーンスターチは安定化成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:安定化成分

∗∗∗

文献一覧:

  1. “Cosmetic Ingredient Review”(2011)「Final Report of the Safety Assessment of Cosmetic Ingredients Derived From Zea Mays (Corn)」, <http://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/1091581811403832> 2018年5月16日アクセス.

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