グルコン酸Naとは…成分効果と毒性を解説

キレート剤
グルコン酸Na
[化粧品成分表示名称]
・グルコン酸Na

グルコース(ブドウ糖)を原料とし、水酸化ナトリウムでpHを調整しながら微生物を発酵させて得られるグルコン酸のナトリウム塩です。

カルシウムやマグネシウムなどの金属イオンと強く結びついて捕捉するキレート剤の性質があり、金属イオンによって性能が低下したり品質が低下してしまう石けんなどにキレート剤として配合されます。

実際の使用製品の種類や数および配合量は、海外の2013-2014年の調査結果になりますが、以下のように報告されています。

ちなみに製品タイプのリーブオン製品というのは付けっ放し製品という意味で、主にスキンケア化粧品やメイクアップ化粧品などを指し、リンスオフ製品というのは洗浄系製品を指します。

グルコン酸Naの配合製品数と配合量の調査結果(2013-2014年)

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グルコン酸Naの安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

グルコン酸Naの現時点での安全性は、生体内の代謝物であり、皮膚刺激性および眼刺激性はほとんどなく、重大な皮膚感作(アレルギー)の報告もないため、安全性の高い成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

安全性を調査するために、国内外を問わず信頼性が高いと思われる安全性データシート(∗1)やレポートを参照しています。

∗1 安全性データシートとは、化粧品製造会社や化粧品販売会社のために提供されている成分の安全性データが記載されているシートで、一般消費者向けの資料ではありませんが、安全性を考える上で重要なエビデンスのひとつとなるため、一部引用させていただいています。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

JETOC 日本化学物質安全・情報センターの初期評価プロファイル(文献1:2004)によると、

  • グルコン酸Naは皮膚に刺激性がなく、感作性もない

と記載されています。

安全データをみるかぎり、皮膚刺激および皮膚感作性はなく、また生体内の代謝物でもあるため、皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられます。

眼刺激性について

JETOC 日本化学物質安全・情報センターの初期評価プロファイル(文献1:2004)によると、

  • グルコン酸Naは眼に刺激性がない

と記載されています。

安全データをみるかぎり、眼刺激性はなく、また生体内の代謝物でもあるため、眼刺激性はほとんどないと考えられます。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
グルコン酸Na 毒性なし

参考までに化粧品毒性判定事典によると、グルコン酸Naは毒性なし(∗2)となっており、安全データをみるかぎり、安全性に問題ない成分であると考えられます。

∗2 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

グルコン酸Naは安定化成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:安定化成分

∗∗∗

文献一覧:

  1. JETOC 日本化学物質安全・情報センター(2004)「初期評価プロファイル グルコン酸とその誘導体」, <http://www.jetoc.or.jp/safe/siap_top.html> 2017年9月15日アクセス.

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