テトラデセンの基本情報・配合目的・安全性

テトラデセン

化粧品表示名称 テトラデセン
医薬部外品表示名称 テトラデセン
化粧品国際的表示名称(INCI名) Tetradecene
配合目的 溶剤 など

1. 基本情報

1.1. 定義

以下の化学式で表される炭素数と二重結合の数が14:1で構成された不飽和の炭化水素です[1a]

テトラデセン

1.2. 物性・性状

テトラデセンの物性・性状は(∗1)(∗2)

∗1 融点とは固体が液体になりはじめる温度のことで、沸点とは液体が気体になりはじめる温度のことです。比重とは固体や液体においては密度を意味し、標準密度1より大きければ水に沈み(水より重い)、1より小さければ水に浮くことを意味します。

∗2 屈折とは光の速度が変化して進行方向が変わる現象のことで、屈折率は「空気中の光の伝播速度/物質中の光の伝播速度」で表されます。光の伝播速度は物質により異なり、また同一の物質でも波長により異なるため屈折率も異なりますが、化粧品において重要なのは空気の屈折率を1とした場合の屈折率差が高い界面ほど反射率が大きいということであり、平滑性をもつ表面であれば光沢が高く、ツヤがでます(屈折率の例としては1.33、エタノールは1.36、パラフィンは1.48)。

状態 融点(℃) 沸点(℃) 比重(d 20/4) 屈折率(n 20/D)
液体 -12.85 251.09 0.7713 1.4364

このように報告されています[2]

2. 化粧品としての配合目的

化粧品に配合される場合は、

  • 溶剤

主にこれらの目的で、メイクアップ製品、化粧下地製品、日焼け止め製品などに汎用されています。

以下は、化粧品として配合される目的に対する根拠です。

2.1. 溶剤

溶剤に関しては、テトラデセンは化学構造的に炭素数14と1つの二重結合から成る炭化水素油であり、油性成分をよく溶かし込むことから、主にメイクアップ製品に汎用されています[1b][3]

3. 安全性評価

テトラデセンの現時点での安全性は、

  • 外原規2021規格の基準を満たした成分が収載される医薬部外品原料規格2021に収載
  • 20年以上の使用実績
  • 皮膚刺激性:ほとんどなし(データなし)
  • 眼刺激性:詳細不明
  • 皮膚感作性(アレルギー性):ほとんどなし(データなし)

このような結果となっており、化粧品配合量および通常使用下において、一般に安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

3.1. 皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)

医薬部外品原料規格2021に収載されており、20年以上の使用実績がある中で重大な皮膚刺激および皮膚感作の報告がみあたらないため、化粧品配合量および通常使用下において、一般に皮膚刺激および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられますが、詳細な安全性試験データがみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。

3.2. 眼刺激性

試験結果や安全性データがみあたらないため、現時点ではデータ不足により詳細不明です。

4. 参考文献

  1. ab日本化粧品工業連合会(2013)「テトラデセン」日本化粧品成分表示名称事典 第3版,663.
  2. 日光ケミカルズ株式会社(2016)「炭化水素」パーソナルケアハンドブックⅠ,25-31.
  3. 宇山 侊男, 他(2020)「テトラデセン」化粧品成分ガイド 第7版,65.

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