ソフトフォーカス成分の解説と成分一覧

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ソフトフォーカス成分

ソフトフォーカス成分の定義

ソフトフォーカス成分(∗1)とは、粉体からの反射光を多方向へ散乱させることにより、その粉体の下にあるものを見えにくくするソフトフォーカス効果を付与する成分のことをいいます[1a]

∗1 ソフトフォーカス(soft focus)とは、写真や映画などで画面に柔らかい印象を与えるために焦点をぼかす撮影技法です。

毛穴や小ジワと光の関係

肌の表面は皮表と呼ばれ、以下の図のように、

皮表の構造

凸部の皮丘と凹部の皮溝で構成された肌理(キメ)構造によって形成されています。

皮丘には多くの光が当たることで明るくなる一方で、皮溝、小ジワ、毛穴などくぼんだ部分には光が当たりにくく影になり、その明度差がくぼみ部分を目立たせることが知られています[2]

このような背景から、くぼみ部分を目立ちにくくさせるには、

  1. 皮膚表面の凹凸間の輪郭をぼかすこと
  2. 皮膚表面の凹凸間の明度差を減少させること

この2点が重要であるというソフトフォーカス理論が報告され[3]、現在においてもひろく取り入れられています。

ソフトフォーカス成分の配合目的

球状粉体は、以下のソフトフォーカス効果の仕組み図をみてもらうとわかりやすいと思いますが、

ソフトフォーカス効果の仕組み

球状という形態から光を乱反射し、この乱反射により肌表面の光情報が隠されて凹凸をぼかすソフトフォーカス効果を発揮することから、目周辺の小ジワや毛穴など肌上の小さな凹凸を目立たなくする目的でファンデーション、コンシーラーなどに用いられています[1b][4a]

光を散乱する代表的な粉体としては、紫外線散乱剤として汎用されている酸化チタン酸化亜鉛がありますが、これらのような隠蔽力の強い正反射粉体ではソフトフォーカス効果は発揮されず、拡散反射型粉体を用いることによってのみ発揮される効果であることが知られています[4b]

参考文献

  1. ab南 孝司(2003)「デフォーカス効果」化粧品事典,610.
  2. 栗林 さつき(2005)「毛穴対策用メイクアップ化粧料」Fragrance Journal(33)(9),33-38.
  3. 中村 直生, 他(1987)「粉体の光学的研究とシワ隠し効果」日本化粧品技術者会誌(21)(2),119-126. DOI:10.5107/sccj.21.119.
  4. ab毛利 邦彦(1996)「ファンデーション用粉体の開発動向」色材協会誌(69)(8),530-538. DOI:10.4011/shikizai1937.69.530.

ソフトフォーカス成分一覧

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医薬部外品表示名 架橋型メチルポリシロキサン
配合目的 パウダリー感付与およびベタつき感軽減による感触改良、ソフトフォーカス効果 など
化学式 架橋型メチルポリシロキサン
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化粧品表示名 (ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー
配合目的 潤滑性および柔軟性向上による感触改良、ソフトフォーカス効果 など
化学式  
レポート → 基本情報・配合目的・安全性ページ
化粧品表示名 ジメチコンクロスポリマー
配合目的 パウダリー感付与、なめらかさ向上およびベタつき感軽減による感触改良、ソフトフォーカス効果 など
化学式 ジメチコンクロスポリマー
レポート → 基本情報・配合目的・安全性ページ
化粧品表示名 (ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー
配合目的 パウダリー感付与およびベタつき感軽減による感触改良、ソフトフォーカス効果 など
化学式 (ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー
レポート → 基本情報・配合目的・安全性ページ
化粧品表示名 シリカ
配合目的 増量・希釈、ソフトフォーカス効果、粉体の表面改質、不透明化 など
化学式 シリカ
レポート → 基本情報・配合目的・安全性ページ
化粧品表示名 (ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー
配合目的 潤滑性および柔軟性向上による感触改良、ソフトフォーカス効果 など
化学式 (ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー
レポート → 基本情報・配合目的・安全性ページ
化粧品表示名 ポリメチルシルセスキオキサン
配合目的 滑り性および展延性向上による感触改良、ソフトフォーカス効果 など
化学式 ポリメチルシルセスキオキサン
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医薬部外品表示名 無水ケイ酸
配合目的 増量・希釈、ソフトフォーカス効果、粉体の表面改質、不透明化 など
化学式 無水ケイ酸
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医薬部外品表示名 メチルシロキサン網状重合体
配合目的 滑り性および展延性向上による感触改良、ソフトフォーカス効果 など
化学式 メチルシロキサン網状重合体
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