ピリドキシンHClとは…成分効果と毒性を解説

皮脂抑制
ピリドキシンHCl
[化粧品成分表示名称]
・ピリドキシンHCl

[医薬部外品表示名称]
・塩酸ピリドキシン

ビタミンB₆の化学名ピリドキシンの塩酸塩で、白色~淡黄色の針状結晶の粉末です。

水に溶けやすく、アルコールには溶けにくい性質で、不足すると皮膚科領域では脂漏性皮膚炎、湿疹など様々な皮膚疾患を起こしやすくなります。

通常のビタミンB₆欠乏症の予防・治療は内服または注射を用いたり、親水性の軟膏に配合し、ニキビ、皮膚炎、乾性脂漏、湿疹などの皮膚疾患に用います。

化粧品に配合される場合は、皮脂分泌を抑えたり肌荒れを防止する目的で、ニキビ用化粧水、クリーム、育毛剤などに使用されます。

医薬部外品の場合、配合量は以下になります(文献1:2008)

ピリドキシンHClの配合範囲

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ピリドキシンHClの安全性(刺激性・アレルギー)について

ピリドキシンHClの現時点での安全性は、生体内に存在するビタミンB₆であり、医薬部外品の配合範囲内において、皮膚刺激はほとんどなく、眼刺激性に関してはデータ不足のため詳細不明ですが、ニキビや肌荒れ用化粧品に広く使用されながらも重大なアレルギーの報告はみあたらないため、安全性は高いと考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性について

試験結果や安全性データはありませんが、生体に存在するビタミンB₆であり、ニキビや肌荒れ用として配合されることが多く、医薬部外品として配合範囲も規制されているため、医薬部外品としての配合範囲内において皮膚刺激はほとんどないと考えられます。

眼刺激性について

試験結果や安全性データがみあたらないため、データ不足につき詳細不明です。

皮膚感作性(アレルギー性)について

試験結果や安全性データはありませんが、生体に存在するビタミンB₆であり、ニキビや肌荒れ用化粧品に広く使用されていながら重大なアレルギーの報告もないため、現時点では皮膚感作(アレルギー)はほとんど起こらないと考えられます。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
ピリドキシンHCl 毒性なし

参考までに化粧品毒性判定事典によると、ピリドキシンHClは毒性なし(∗1)となっており、毒性に関してはほとんどないと考えられます。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

ピリドキシンHClは皮脂抑制成分にカテゴライズされています。

∗∗∗

文献一覧:

  1. “厚生労働省”(2008)「いわゆる薬用化粧品中の有効成分リストについて」, <http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/yakuyou_kounou_1.pdf> 2017年12月2日アクセス.

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