香料とは…成分効果と毒性を解説

香料
香料
[化粧品成分表示名称]
・香料

化粧品に香りをつけるためまたは原料臭を隠すために配合される微量成分の総称です。

化粧品の成分表示一覧に記載される香料は、以下のルールに基づいて記載されています。

たとえばローズマリー油ラベンダーエキス、α-リモネン、リナリルアセテートの4つの成分を使って香りをつけた化粧品の場合、

  • 成分をすべてまとめて「香料」と記載することも可能
  • ニオイテンジクアオイ水、ラベンダー花水は成分名を記載し、残り2つの成分をまとめて「香料」と記載することも可能
  • 「香料」と記載せず、4つのすべて成分名を記載することも可能

これらの記載方法のいずれかで表示することができ、配合量はスキンケア化粧品の場合でおよそ0.001~0.01%%程度の微量です。

ただし、香料と表示された場合、消費者には天然香料もしくは合成香料が何種類混ざっているなどの情報はわかりません。

現在では一般的に天然または植物成分のイメージがよく、合成または動物成分のイメージが良くないとされているため、天然の植物成分であれば成分名を表示し、合成成分であれば「香料」としてまとめられて表示される傾向にあります。

また、無香料がコンセプトである化粧品では、「香料」と記載できないのであえて成分名に分けて表示することがあります。

合成香料は表示されない傾向にあるため、成分名としてはみかけることが少ないかもしれませんが、代表的な合成香料は以下のように分類されているのでまとめておきます(文献1:2010)

化学構造分類 香料名 香りのタイプ
炭化水素 モノテルペン α-リモネン オレンジ様の香り
セスキテルペン β-カリオフィレン ウッディ様の香り
アルコール 脂肪族アルコール シス-3-ヘキセノール 新緑の若葉様の香り
モノテルペンアルコール リナロール スズラン様の香り
セスキテルペンアルコール ファルネソール グリーンノートでフローラル様の香り
芳香族アルコール β-フェニルエチルアルコール ローズ様の香り
アルデヒド 脂肪族アルデヒド 2,6-ノナジェナール スミレ、キューリ様の香り
テルペンアルデヒド シトラール レモン様の香り
芳香族アルデヒド α-ヘキシルシンナミックアルデヒド ジャスミン様の香り
ケトン 脂環式ケトン β-イオノン 希釈するとスミレ様の香り
テルペンケトン L-カルボン スペアミント様の香り
大環状ケトン シクロペンタデカノン ムスク様の香り
エステル テルペン系エステル リナリルアセテート ベルガモット、ラベンター様の香り
芳香族エステル ベンジルベンゾエート 弱いバルサム様の香り
ラクトン   γ-ウンデカラクトン ピーチ様の香り
フェノール   オイゲノール 丁子(クローブ)様の香り
オキサイド   ローズオキサイド グリーン、フローラル様の香り
アセタール   フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール うすいヒヤシンス様の香り

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香料の安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

香料は、化粧品に香りをつける成分の総称で、複数の成分が混ざっている場合もあり、成分名の情報が明らかでないため、香料そのものの安全性は不明です。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
香料

参考までに化粧品毒性判定事典によると、香料は■(∗1)となっていますが、これは肌のバリア機能が低下している場合、または皮膚炎や湿疹などを有している場合に香料が刺激剤となる可能性を考慮したもので、これらの皮膚状態の場合は注意する必要がありますが、健常な皮膚の場合は安全性に問題はないと考えられます。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

香料は香料にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:香料

∗∗∗

文献一覧:

  1. 杉林 堅次, 田上 八朗(2010)「代表的な合成香料の分類」化粧品科学ガイド第2版,254

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