ローズマリー水(ローズマリー葉水)とは…成分効果と副作用を解説

香料
ローズマリー水(ローズマリー葉水)
[化粧品成分表示名称]
・ローズマリー葉水(改正名称)
・ローズマリー水(旧称)

水蒸気蒸留法を用いて葉のついた小枝からローズマリーエキスを抽出した際に出る、ローズマリーの香りやエキスが溶け込んだ蒸気水分となって得られる芳香蒸留水です。

ローズマリーは、薬用や香水、料理に使われ祝福のシンボルとして世界中の庭に植えられており、松葉のようにとがった葉を指でこするとフレッシュでハーブ調の強烈な芳香がします。

ローズマリー水の成分組成は、

  • ベルベノン:23.1%
  • カンファー:21.9%
  • 1,8-シネオール:19%
  • ボルネオール:12.8%
  • α-テルピネオール:6.3%
  • テルピネン-4-オール:4.6%
  • リナロール:2.7%

となっており(∗1)、ベルベノンが主要成分で含有濃度35μg/mLです。

∗1 参考資料:サイエンスの目で見るハーブウォーターの世界(2009)

主要成分であるベルベノンの薬理作用は、

  • ベルベノンの薬理効果については、気管支炎や副鼻腔炎によいといわれていますが、現時点で科学的な報告はありません。わずかにダニの忌避作用(文献1:2008)とチャバネゴキブリの殺虫作用の報告があります(文献2:2005)

となっています(それぞれの文献はページ最下部に記載)

ローズマリーの精油は中枢神経を刺激して循環器系を活性化するので、頭皮への血液循環が良くなって集中力や記憶力を高めるといわれており、このため昔の受験者はローズマリーの花輪をかぶって勉強したそうです。

また、血液循環の活性から頭皮を刺激するリンスとして好んで使用され、フケの抑制や髪の成長に役立つといわれます。

ローズマリーの精油は皮膚にやさしく、スキンケアに理想的ともいわれています。

精油を肌につけると、強い収れん作用(皮膚を強化して引き締める作用)があるので、たるんだ皮膚やむくみ、鬱滞、腫脹に有効といわれ、また細胞再生や粘液溶解作用もあるようです。

ローズマリー水は、ベルベノンのほかにカンファー、1,8-シネオールを同程度含んでいるので精油と似たような作用が期待されます。

化粧水として皮膚に適用すれば表面の老廃物を取り除いて清浄な肌に変わると記載があります(Catty、2006)

炎症、肌荒れ、湿疹、吹き出物のできた肌、ニキビ肌、混合肌を鎮めて活力のない肌を元気づけるといいます(Bosson,2005)

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ローズマリー水の安全性(毒性・刺激性・アレルギー・副作用)について

ローズマリー精油は、連続した長期使用は避け、妊娠中や高血圧の人、てんかんの持病のある人、子どもには禁忌といわれています。

ベルベノンは最も毒性の少ないケトンといわれていますが、カンファーは毒性が強いので、ローズマリー水なので含量自体は少ないですが、多量の服用は避けたほうがいいと思われます。

参考までに化粧品毒性判定事典によると、ローズマリー水は毒性なし(∗1)となってます。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

ローズマリー水は香料にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:香料

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文献一覧:

  1. Tick repellent substances in the essential oil of Tanacetum vulfare(2008). J Med Entemol,45:88-93
  2. Vapor phase toxicity of marjoram oil compounds and their related monoterpenoids to Blattella germanica (Orthoptra:Blattellidae)(2005). J Agric Food Chem,53:7892-7898
  3. Hydrosols:The Next Aromatherapy(2006)
  4. L’Hydrolatherapie,Therapie des eaux florales(2005). Editions Amyris, Bruxelles.

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