ヒノキ水とは…成分効果と副作用を解説

香料
ヒノキ水
[化粧品成分表示名称]
・ヒノキ水

[医薬部外品表示名称]
・ヒノキ水

[慣用名]
・ヒノキ水、ヒノキウォーター

水蒸気蒸留法を用いて葉と小枝からヒノキエキスを抽出した際に出る、ヒノキの香りやエキスが溶け込んだ蒸気水分となって得られる芳香蒸留水です。

ヒノキ科ヒノキ属であるヒノキは日本特産で、日本を代表する高さ30~40メートル、直径1~2メートルの高木です。

ヒノキは知名度、木材としての利用度、香り、色合いで優れており、「ヒノキ造り」といえば最高を表す形容詞として使われ、最も有名なのが法隆寺のヒノキ造りで、1300年を経た世界最古の木造建築です。

ヒノキ水の成分組成は、

  • テルピネン-4-オール:65.5%
  • セスキテルペンジオール:11.4%
  • キュベノール:5.6%
  • α-テルピネオール:4.3%
  • γ-オイデスモール:2.1%
  • ボルニルアセテート:1.7%

となっており(∗1)、テルピネン-4-オールが主要成分で含有濃度は87μg/mLです。

∗1 参考資料:サイエンスの目で見るハーブウォーターの世界(2009)

主要成分であるテルピネン-4-オールの薬理作用は、

  • 抗菌、抗炎症作用
    テルピネン-4-オールは単独で抗菌活性が認められます(文献1:1995,文献2:2006)。また、テルピネン-4-オールはリポポリサッカライドで活性化した単球(マクロファージの前駆体)からの炎症因子の産生を抑制することで炎症を防止します(文献3:2000)。同様に単球からの活性酸素の産生も抑制し(文献4:2001)、ヒスタミンを注射したヒトの皮膚炎症もテルピネン-4-オールが抑制します(文献5:2004)。精油が示す接触皮膚炎による浮腫の抑制効果もテルピネン-4-オールとα-テルピネオールに由来することが報告されました(文献6:2002)

となっています(それぞれの文献はページ最下部に記載)

ヒノキ精油は、防菌、鎮静、疲労回復、防虫、芳香剤として利用されており、日本では石けんの香料や殺虫剤としての利用が多くなっています。

ヒノキ水の成分は精油と大幅に異なっているので、精油と同じ効果があるかは不明で、どちらかというと、主成分であるテルピネン-4-オールに基づく抗炎症効果が期待されています。

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ヒノキ水の安全性(毒性・刺激性・アレルギー・副作用)について

ヒノキ精油の安全性に関する明確な報告はまだないのが現状ですが、皮膚刺激性が強いので注意が必要といわれています。

ヒノキ水は、成分組成が異なり含量も少ないので大きな問題は予見されませんが、ヒノキ花粉アレルギーのある方は注意が必要です。

参考までに化粧品毒性判定事典によると、ヒノキ水は毒性なし(∗1)となってます。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

ヒノキ水とセットで使用される成分と効果

・ヒノキの幹及び枝から抽出されたエキスを水蒸気蒸留した蒸留液として、以下の成分表示順で使用されます。抗炎症、抗アレルギー、リラックス作用。
[化粧品表示] ヒノキ水、BG、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン
[医薬部外品表示] ヒノキ水、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル

基本的な配合量の多い成分表示順は上記の通りですが、1%以下の成分は順不同に表示されるので、製品によっては表示順が異なっている場合があります。

∗∗∗

ヒノキ水は香料にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:香料

∗∗∗

文献一覧:

  1. Antimicrobial effects of tea tree oil,and its major components on Staphylococcus aureus,Staph(1995). epidermidis and Propionibacterium acnes. Left Appl Microbiol,21:242-245
  2. Melaleuca alternifolia(teatree)oil:a review of antimicrobial and other medicinal properties(2006). Clin Microbiol Rev,19:50-62
  3. Terpinen-4-ol,the main componet of the essential oil of Melaleuca alternifolia(tea tree oil),suppress inflammatory mediator production by activated monocytes(2000). Inflamm Res,49:619-626
  4. The water soluble-compounds of the essential oil of Melaleuca alternifolia(tea tree oil)suppress the production of superoxide by human monnocytes,but not neutrophiles activated in vitro(2001). Inflamm Res,50:213-219
  5. Regulation of wheal and flare by tea tree oil:complementary human and rodent studies(2004). J Invest Dermatol,123:683-690
  6. Tea tree oil reduces the swelling associated with the effrent phase of a contact hypersensivity response(2002). Inflamm Res,51:236-244

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