パパインとは…成分効果と毒性を解説

ピーリング成分
パパイン
[化粧品成分表示名称]
・パパイン

[医薬部外品表示名称]
・パパイン

パパイア(パパイヤ)科植物パパイア(パパイヤ)の果実の乳汁から抽出・精製されたタンパク質分解酵素(プロテアーゼ)で、白色~薄褐色の粉末です。

特異なにおいがあり、水に溶けて酵素活性を発揮します。

タンパク質分解酵素は、タンパク質中のペプチド結合を切断してアミノ酸に分解するはたらきがあり、化粧品に配合した場合、角質を分解して古い角質を除去して皮膚をなめらかにする作用があります。

毛穴にたまった角栓を除去する目的の洗浄剤やパックなどに配合されます。

スポンサーリンク

パパインの安全性(刺激性・アレルギー)について

結論からいうと、パパインに限らずタンパク質分解酵素が配合された化粧品はアレルギー反応を引き起こす可能性が明らかになっているため使用を控えたほうが良さそうです。

もともとタンパク質分解酵素は肌のバリア機能を壊すため、敏感肌やアトピー性皮膚炎の方の使用は控えるべきですが、2015年4月10日にウィーン医科大学の研究によりパパイン酵素がアレルギーを引き起こすという研究結果が公開されたことで、現段階ではパパインの使用は控えたほうがいいという結論にいたっています。

参考:ウィーン医科大学の研究により化粧品の中のパパイン酵素がアレルギー反応を起こすことが判明新しいウィンドゥが開きます(英語サイト)

上記はウィーン大学の英語記事なので、以下に要約を載せておきます。

この研究では、マウスと皮膚細胞を用いてパパインが整体に及ぼす影響を調べました。

皮膚はタイトジャンクションと呼ばれる細胞の密着結合により組み合わさった複数の層から構成されていますが、今回の研究ではパパインによってこのタイトジャンクションの分解が誘発され、肌のバリア機能が失われることが示されました。

そして、パパインを塗布して2週間ほどでマウスからパパインに対する免疫抗体が検出されました。

このような免疫抗体はパパインに対するアレルギー反応を引き起こす可能性がありますが、実際にパパインを塗布したマウスはアレルギーを発症しました。

ただし、パパインのアレルギー発症は皮膚バリアが壊れなくても(皮膚バリアの上からでも)起こる可能性があります。

これらの研究結果から肌が敏感な人や子供はパパインの使用を控えるべきです。

動物実験なので、人での影響はまた違う可能性も考慮する必要はありますが、同時にアレルギーを起こす可能性が否定されているわけでもないので、使用は控えたほうが懸命だと言えます。

さらに、パパインのアレルギーについて調べていたのですが、2014年5月16日に独立行政法人理化学研究所による「白血球「好塩基球」の喘息における新メカニズムを解明」という研究成果発表の中で、

タンパク質分解酵素の「システインプロテアーゼ(∗1)」はアレルギーを強く誘導するアレルゲンとして働くことが知られています。

∗1 システインプロテアーゼはパパインのタンパク質分解酵素のことです。

と書かれていたので、アレルギー誘発物質として実証されていることがうかがえます。

参考:白血球「好塩基球」の喘息における新メカニズムを解明

参考までに化粧品毒性判定事典によると、パパインは■(∗1)となっており、毒性に関しては多少の注意が必要です。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

パパインとセットで使用される成分と効果

・パパイヤのラテックス(乳状の樹液)から分離された安定型プロテアーゼとして、以下の成分表示順で使用されます。肌の美しさを蘇らせる。肌の若々しい外観を再生。臨床的に証明された、目に見えて肌を滑らかに、柔らかくし、輝かせる効果。
水、パパイン、カルボマー、1,2-ヘキサンジオール、カプリリルグリコール、アルギン酸Na
・タンパク質分解酵素含有ピーリング素材として、以下の成分表示順で使用されます。角質ピーリング作用。
パパイン、ブロメライン、マンニトール
・パパインパウダー として、以下の成分表示順で使用されます。
パパイン、マルトデキストリン

基本的な配合量の多い成分表示順は上記の通りですが、1%以下の成分は順不同に表示されるので、製品によっては表示順が異なっている場合があります。

∗∗∗

パパインはピーリング成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:ピーリング成分

スポンサーリンク

TOPへ