ホウケイ酸(Ca/チタン)の基本情報・配合目的・安全性

化粧品表示名 ホウケイ酸(Ca/チタン)
INCI名 Calcium Titanium Borosilicate
配合目的 パール光沢

1. 基本情報

1.1. 定義

ホウケイ酸のカルシウム塩とチタン塩から成る非晶質体(∗1)(ホウケイ酸ガラス)です[1]

∗1 非晶質体とは、結晶とは異なり、原子や分子が規則正しい空間格子をつくらず、乱れた配列をしている無定形物質です。

1.2. 性状

ホウケイ酸(Ca/Na)の性状は、

状態 透明感のある白色のフレーク
粒径(μm) 6-600

このように報告されています[2a][3a]

2. 化粧品としての配合目的

化粧品に配合される場合は、

  • パール光沢付与

主にこれらの目的で、メイクアップ製品などに汎用されています。

以下は、化粧品として配合される目的に対する根拠です。

2.1. パール光沢付与

パール光沢付与に関しては、ホウケイ酸(Ca/チタン)は表面が非常になめらかで透明度の高い板状ガラスであり、透明感のある鮮やかな発色とキラキラとした光輝感をもつことから、パール光沢付与目的でメイクアップ製品に汎用されています[2b][3b][4]

ホウケイ酸(Ca/チタン)のフレークは、基盤としてその表面に金属や金属酸化物を被覆することにより、メタリックな金属光沢や様々な色のパール光沢を付与することができることから、主にホウケイ酸ガラスを基材とした様々なパール光沢を付与する目的でメイクアップ製品に汎用されています[2c][3c]

3. 混合原料としての配合目的

ホウケイ酸(Ca/チタン)は、混合原料が開発されており、ホウケイ酸(Ca/チタン)と以下の成分が併用されている場合は、混合原料として配合されている可能性が考えられます。

原料名 Esorora Glare Series
構成成分 ホウケイ酸(Ca/チタン)酸化チタン酸化スズ
特徴 ホウケイ酸ガラスをベースとした見る角度によって2-4色に輝くスパークリング効果の高いパール顔料

4. 配合製品数および配合量範囲

実際の配合製品数および配合量に関しては、海外の2012年の調査結果になりますが、以下のように報告されています(∗2)

∗2 以下表におけるリーブオン製品は、付けっ放し製品(スキンケア製品やメイクアップ製品など)を指し、またリンスオフ製品は、洗い流し製品(シャンプー、ヘアコンディショナー、ボディソープ、洗顔料、クレンジングなど)を指します。

ホウケイ酸(Ca/チタン)の配合製品数と配合量の調査結果(2012年)

5. 安全性評価

ホウケイ酸(Ca/チタン)の現時点での安全性は、

  • 10年以上の使用実績
  • 皮膚刺激性:ほとんどなし(データなし)
  • 眼刺激性:詳細不明
  • 皮膚感作性(アレルギー性):ほとんどなし(データなし)

このような結果となっており、化粧品配合量および通常使用下において、一般に安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

5.1. 皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)

10年以上の使用実績がある中で重大な皮膚刺激および皮膚感作の報告がみあたらないため、化粧品配合量および通常使用下において、一般に皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられますが、詳細な安全性試験データがみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。

5.2. 眼刺激性

試験結果や安全性データがみあたらないため、現時点ではデータ不足により詳細不明です。

6. 参考文献

  1. 日本化粧品工業連合会(2013)「ホウケイ酸(Ca/チタン)」日本化粧品成分表示名称事典 第3版,889.
  2. abcCQV Co., Ltd.(2017)「Glare」Product Information.
  3. abcCQV Co., Ltd.(2017)「Glare Silver Series」Product Information.
  4. 柴田 雅史(2021)「きらめく光と色-パール顔料」美しさをつくる色材工学,201-207.

TOPへ