(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーとは…成分効果と毒性を解説

感触調整粉体
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー
[化粧品成分表示名称]
・(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー

[医薬部外品表示名称]
・架橋型メチルポリシロキサン

ジビニルジメチルポリシロキサンで架橋したジメチルポリシロキサン(シリコーンパウダー)です。

サラサラ感や柔らかな感触また滑らかな感触を与えるほか、ソフトフォーカス効果やマットな効果によりメイク効果の演出に優れています。

ソフトフォーカス効果とは、いわゆる毛穴や小ジワを隠して目立たなくする効果のことで、以下の図のように、

ソフトフォーカス効果

本来は小ジワや毛穴に光があたることで陰影ができるため、小ジワや毛穴は目立ちやすくなりますが、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーに代表される球状粉体で皮膚表面の凹凸をなくして滑らかにすることで、陰影ができにくくなり小ジワや毛穴が目立たなくなるという仕組みになっています。

また、シリコーン油に対する膨潤性に優れており、化粧料の安定性を向上させます。

化粧品に配合される場合は、パウダー系メイクアップ化粧品、クリームファンデーション、リキッドファンデーション、スキンケア化粧品、化粧下地、日焼け止め製品、シャンプー、コンディショナーなど幅広い製品に使用されており、またウォータープルーフ特性をもつファンデーションや化粧下地にもよく使用されています。

実際の使用製品の種類や数および配合量は、海外の2012年の調査結果になりますが、以下のように報告されています。

ちなみに製品タイプのリーブオン製品というのは付けっ放し製品という意味で、主にスキンケア化粧品やメイクアップ化粧品などを指し、リンスオフ製品というのは洗浄系製品を指します。

(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーの配合製品数の調査結果(2012年)

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(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーの安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーの現時点での安全性は、古くから非常に多くの製品に使用されており、眼刺激性はデータ不足により詳細不明で、まれに軽度の皮膚刺激が起こる可能性があるものの、皮膚感作性(アレルギー性)の報告もなく、総合的に安全性に問題のない成分であると考えられます。

軽度の皮膚刺激が起こる可能性が報告されているため、皮膚バリア機能の低下している場合や湿疹や皮膚炎などを有している場合は注意が必要だと考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

安全性を調査するために、国内外を問わず信頼性が高いと思われる安全性データシート(∗1)やレポートを参照しています。

∗1 安全性データシートとは、化粧品製造会社や化粧品販売会社のために提供されている成分の安全性データが記載されているシートで、一般消費者向けの資料ではありませんが、安全性を考える上で重要なエビデンスのひとつとなるため、一部引用させていただいています。

皮膚刺激性について

“Cosmetic Ingredient Review”の「Safety Assessment of Dimethicone Crosspolymers as Used in Cosmetic」(文献1:2014)によると、

  • [動物試験] 6匹のウサギの無傷および擦過した皮膚に~24%(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーを含む製品を閉塞適用したところ、この試験物質は軽度の刺激物質であると結論づけられた

と記載されています。

試験データは動物試験ひとつのみで、根拠としては弱いですが、軽度の刺激性と報告されているため、軽度の刺激が起こる可能性があると考えられます。

眼刺激性について

試験結果や安全データはみあたらないため、データ不足により詳細は不明です。

皮膚感作性(アレルギー性)について

“Cosmetic Ingredient Review”の「Safety Assessment of Dimethicone Crosspolymers as Used in Cosmetic」(文献1:2014)によると、

  • [ヒト試験] 107人の被検者に1%(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーを含むフェイシャルローションを反復傷害パッチ適用(HRIPT)したところ、感作反応は起こらなかった
  • [動物試験] 5匹のモルモットを用いて~24%(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーを含む製品の皮膚感作性試験を実施したところ、感作は起こらなかった

と記載されています。

試験データでは、共通して感作反応は起こらなかったと報告されているため、皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられます。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー 掲載なし

参考までに化粧品毒性判定事典によると、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーは掲載なしとなっていますが、試験結果をみるかぎりでは安全性に問題はないと考えられます。

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(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーはその他にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:その他

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文献一覧:

  1. “Cosmetic Ingredient Review”(2014)「Safety Assessment of Dimethicone Crosspolymers as Used in Cosmetic」, <http://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/1091581814524963> 2018年4月24日アクセス.

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