メタクリル酸メチルクロスポリマーとは…成分効果と毒性を解説

皮膜形成剤 感触改良剤
メタクリル酸メチルクロスポリマー
[化粧品成分表示名称]
・メタクリル酸メチルクロスポリマー

[医薬部外品表示名称]
・ポリアクリル酸アルキル

ポリメタクリル酸メチルをジメタクリル酸エチレングリコールで架橋した5~50μmの小粒径粒子または中空粒子です。

化粧品に配合される場合は、滑りの向上性および付着性の向上性目的で主にファンデーション、パウダー、アイシャドー、化粧下地、口紅などのメイクアップ化粧品に使用されます。

また、被膜形成剤としてマニキュアなどのネイル製品にも使用されます。

実際の使用製品の種類や数および配合量は、海外の2009-2010年の調査結果になりますが、以下のように報告されています。

メタクリル酸メチルクロスポリマーの配合製品数と配合量の調査結果(2009-2010年)

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メタクリル酸メチルクロスポリマーの安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

メタクリル酸メチルクロスポリマーの現時点での安全性は、皮膚刺激性および眼刺激性はほとんどなく、皮膚感作性(アレルギー性)の報告もないため、安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性および皮膚感作(アレルギー性)について

“Cosmetic Ingredient Review”の「Final Report of the Cosmetic Ingredient Review Expert Panel Safety Assessment of Polymethyl Methacrylate (PMMA), Methyl Methacrylate Crosspolymer, and Methyl Methacrylate/Glycol Dimethacrylate Crosspolymer」(文献1:2011)によると、

  • [ヒト試験] 106人の被検者の背中に2%メタクリル酸メチルクロスポリマーを含むマスカラ0.2gを誘導期間およびチャレンジ期間に適用したところ、誘導期間およびチャレンジ期間の間に皮膚反応は誘発されなかった(onsumer Product Testing Co,2008a)

と記載されています。

試験データをみるかぎり、皮膚刺激および皮膚感作性なしと報告されているため、皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられます。

眼刺激性について

“Cosmetic Ingredient Review”の「Final Report of the Cosmetic Ingredient Review Expert Panel Safety Assessment of Polymethyl Methacrylate (PMMA), Methyl Methacrylate Crosspolymer, and Methyl Methacrylate/Glycol Dimethacrylate Crosspolymer」(文献1:2011)によると、

  • [in vitro試験] 正常ヒト表皮角化細胞によって再構築された3次元培養角膜モデル(EpiOcular)を用いて、モデル角膜表面に2%メタクリル酸メチルクロスポリマーを含むマスカラを20分、1時間および4時間暴露したところ、眼刺激性スコアは0であり、非刺激性に分類された(onsumer Product Testing Co,2008b)

と記載されています。

試験データをみるかぎり、眼刺激性なしと報告されているため、眼刺激性はほとんどないと考えられます。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
メタクリル酸メチルクロスポリマー

参考までに化粧品毒性判定事典によると、メタクリル酸メチルクロスポリマーは■(∗1)となっていますが、これは合成ポリマーの共通判定であり、試験データをみるかぎり、安全性に問題はないと考えられます。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

メタクリル酸メチルクロスポリマーはその他にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:その他

∗∗∗

文献一覧:

  1. “Cosmetic Ingredient Review”(2011)「Final Report of the Cosmetic Ingredient Review Expert Panel Safety Assessment of Polymethyl Methacrylate (PMMA), Methyl Methacrylate Crosspolymer, and Methyl Methacrylate/Glycol Dimethacrylate Crosspolymer」,<http://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/1091581811407352> 2018年6月6日アクセス.

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