エトキシジグリコールとは…成分効果と毒性を解説

溶剤 乳化剤
エトキシジグリコール
[化粧品成分表示名称]
・エトキシジグリコール

[医薬部外品表示名称]
・ジエチレングリコールモノエチルエーテル

エタノールに酸化エチレンを付加してつくられるエーテルアルコールです。

化粧品に配合される場合は、油脂、染料、樹脂、高分子化合物の溶剤として洗顔料、ボディ洗浄製品、スキンケア化粧品、染毛剤、アイブロウ、ヘアケア製品など様々な製品に使用されています。

またエマルションの乳化補助や経皮吸収促進剤として使用されることもあります。

実際の使用製品の種類や数および配合量は、海外の1985-2003年の調査結果になりますが、以下のように報告されています。

エトキシジグリコールの配合製品数と配合量の比較調査結果(1985-2003年)

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エトキシジグリコールの安全性(刺激性・アレルギー)について

エトキシジグリコールの現時点での安全性は、皮膚刺激性は非刺激または最小限の刺激が起こる可能性があり、眼刺激性はデータ不足により詳細不明ですが、皮膚感作性(アレルギー性)の報告もないため、総合的に安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性および皮膚感作(アレルギー性)について

“Cosmetic Ingredient Review”の「Final Report on the Safety Assessment of Butylene Glycol, Hexylene Glycol, Ethoxydiglycol, and Dipropylene Glycol」(文献1:1985)によると、

  • [ヒト試験] 12人の被検者に2%エトキシジグリコールを含むペーストマスクを21日間連続で23時間閉塞パッチ適用したところ、累積刺激スコアは最大630のうち36であり、本質的に非刺激であった(Hill Top Research,1979)
  • [ヒト試験] 213人の被検者に2%エトキシジグリコールを含むペーストマスクを誘導期間において週3回3週間にわたってパッチ適用し、2週間の休息期間の後にチャレンジパッチを適用し、各パッチ除去後に皮膚反応を評価したところ、皮膚刺激は最小限であり、皮膚感作の誘発は観察されなかった(CTFA,1979)
  • [ヒト試験] 93人の被検者に1%エトキシジグリコールを含むボディローションを誘導期間において週3回3週間にわたってパッチ適用し、2週間の休息期間の後にチャレンジパッチを適用し、各パッチ除去後に皮膚反応を評価したところ、皮膚刺激は最小限であり、皮膚感作の誘発は観察されなかった(Testkit Laboratories,1981)

と記載されています。

試験データをみるかぎり、皮膚刺激は非刺激または最小限の刺激性が報告されており、また共通して皮膚感作性なしと報告されているため、皮膚刺激性は非刺激性または最小限の刺激性であり、皮膚感作性はほとんどないと考えられます。

眼刺激性について

詳細で明確な試験データがみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
エトキシジグリコール

参考までに化粧品毒性判定事典によると、エトキシジグリコールは■(∗1)となっていますが、試験データをみるかぎり、2%濃度までは安全性に問題はないと考えられます。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

エトキシジグリコールはその他にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:その他

∗∗∗

文献一覧:

  1. “Cosmetic Ingredient Review”(1985)「Final Report on the Safety Assessment of Butylene Glycol, Hexylene Glycol, Ethoxydiglycol, and Dipropylene Glycol」,<http://journals.sagepub.com/doi/10.3109/10915818509078692> 2018年6月11日アクセス.

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