加水分解コンキオリンとは…成分効果と毒性を解説

保湿成分 細胞賦活剤
加水分解コンキオリン
[化粧品成分表示名称]
・加水分解コンキオリン

[医薬部外品表示名称]
・加水分解コンキオリン液

真珠貝と呼ばれているアコヤ貝の貝殻または真珠を微細な粉末にしたものに酸を加えてカルシウムを除去したあと加水分解して抽出精製されたコンキオリンたんぱく加水分解物で、アミノ酸臭のある淡色~淡黄色の液体成分です。

Bulletin of the Chemical Society of Japan(文献1:1959)によると、アコヤ貝のコンキオリンのアミノ酸組成は、

  • グリシン:24.3%
  • アラニン:14%
  • シスチン:12.2%
  • ロイシン:9.2%
  • リジン:7.4%
  • アルギニン:7.2%
  • アスパラギン酸:6.2%
  • セリン:5.4%
  • グルタミン酸:3.1%
  • チロシン:2.7%
  • バリン:2.1%
  • フェニルアラニン:1.1%
  • アンモニア:0.7%
  • トレオニン:0.6%
  • ヒスチジン:0.5%
  • メチオニン:0.4%

となっており、グリシン含有量が多く、保湿性が高いのが特徴です。

スキンケアとしては、皮膚細胞の活性効果があるので、保湿目的だけでなくエイジングケア化粧品にも配合されます。

毛髪への親和性も高く、つやとさっぱりした感触を与えるため、ヘアケア製品にも使用されます。

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加水分解コンキオリンの安全性(刺激性・アレルギー)について

加水分解コンキオリンは、毒性や刺激性はほとんどなく、アレルギーの報告もないため安全性の高い成分であると考えられます。

参考までに化粧品毒性判定事典によると、加水分解コンキオリンは■(∗)となっており、やや毒性ありという判定です。

∗ 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

加水分解コンキオリンとセットで使用される成分と効果

・真珠母貝(アコヤガイ)の真珠層に含まれる硬たん白質であるコンキオリンを加水分解し得られる液として、以下の成分表示順で使用されます。
[化粧品表示] 加水分解コンキオリン、エタノール、水
[医薬部外品表示] 加水分解コンキオリン液、無水エタノール
・真珠母貝(アコヤガイ)の真珠層に含まれる硬たん白質であるコンキオリンを加水分解し得られる液として、以下の成分表示順で使用されます。
[化粧品表示] 加水分解コンキオリン、BG、水
[医薬部外品表示] 加水分解コンキオリン液、1,3-ブチレングリコール
・真珠母貝(アコヤガイ)の真珠層に含まれる硬たん白質であるコンキオリンを加水分解し得られる液として、以下の成分表示順で使用されます。
[化粧品表示] 加水分解コンキオリン、BG、メチルパラベン、水
[医薬部外品表示] 加水分解コンキオリン液、1,3-ブチレングリコール、パラオキシ安息香酸メチル

基本的な配合量の多い成分表示順は上記の通りですが、1%以下の成分は順不同に表示されるので、製品によっては表示順が異なっている場合があります。

∗∗∗

加水分解コンキオリンは保湿成分、細胞賦活成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:保湿成分 細胞賦活成分

∗∗∗

文献一覧:

  1. Biochemical Studies on Pearl. IX. Amino Acid Composition of Conchiolin in Pearl and Shell(1959). Bulletin of the Chemical Society of Japan,Vol.33,No.4:543-545

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