マンノースとは…成分効果と毒性を解説

保湿
マンノース
[化粧品成分表示名称]
・マンノース

植物界に分布しており、化学構造的に6個の炭素原子を含むグルコースのエピ異性体(エピマー)(∗1)であり、多糖の一種であるマンナン(∗2)を加水分解することで得られる水溶性の単糖です。

∗1 エピ異性体とは、エピマーとも呼ばれており、糖化学的に狭義には2位の不斉炭素原子の反転の結果生じる異性体のことをいいます。広義には他の不斉炭素原子の反転の場合を含めることもありますが、ここでは狭義として使用しています。

∗2 マンナンは、マンノースを主な構成成分とする多糖であり、有名なマンナンのひとつにコンニャクに含まれるグルコマンナン(コンニャクマンナン)があります。グルコマンナンはマンノースとグルコースがおよそ3:2の割合で構成されています。

化粧品に配合される場合は、

これらの目的で、スキンケア化粧品、洗顔料、洗浄製品などに使用されています(文献1:2019)

角質層柔軟化による保湿作用

角質層柔軟化による保湿作用に関しては、水とゆるく結合して水の蒸散を抑制する保湿効果に優れているため、湿潤剤としてスキンケア化粧品などに使用されています。

あまり使用されていないこともあり、他の単糖との湿潤性・保湿性の違いなどがみつかっていないため、わかりしだい追補します。

実際の配合製品数および配合量に関しては、海外の2013-2014年の調査結果になりますが、以下のように報告されています。

以下表におけるリーブオン製品は、付けっ放し製品(スキンケア製品やメイクアップ製品など)を表しており、またリンスオフ製品というのは、洗い流し製品(シャンプー、洗顔料、クレンジングなど)を指します。

マンノースの配合製品数と配合量の調査結果(2013-2014年)

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マンノースの安全性(刺激性・アレルギー)について

マンノースの現時点での安全性は、

  • 10年以上の使用実績
  • 皮膚刺激性:ほとんどなし
  • 眼刺激性:詳細不明
  • 皮膚感作性:ほとんどなし

このような結果となっており、化粧品配合量および通常使用下において、一般的に安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

Cosmetic Ingredient Reviewの安全性データ(文献1:2019)によると、

  • [ヒト試験] 103人の被検者に5%マンノースを含むフェイシャル製品を対象にHRIPT(皮膚刺激&感作試験)を閉塞パッチにて実施したところ、いずれの被検者も皮膚反応は観察されなかった(EVIC Romania,2011)

と記載されています。

試験データをみるかぎり、皮膚刺激性および皮膚感作性なしと報告されているため、皮膚刺激性および皮膚感作性はほとんどないと考えられます。

眼刺激性について

試験結果や安全性データがみあたらないため、現時点ではデータ不足により詳細は不明です。

∗∗∗

マンノースは保湿成分にカテゴライズされています。

それぞれの成分一覧は以下からお読みください。

参考:保湿成分

∗∗∗

文献一覧:

  1. Cosmetic Ingredient Review(2019)「Safety Assessment of Monosaccharides, Disaccharides, and Related Ingredients as Used in Cosmetics」International Journal of Toxicology(38)(1),5S-38S.

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