トウニンエキスとは…成分効果と毒性を解説

保湿成分 エモリエント成分 細胞賦活剤
トウニンエキス
[化粧品成分表示名称]
・トウニンエキス

[医薬部外品表示名称]
・トウニンエキス

バラ科植物モモの種子(桃仁)から抽出して得られるわずかに特異なにおいのある微黄色~黄色液体です。

モモは落葉喬木であり、中国原産で、各地で栽培されており、漢方生薬としては消炎浄血剤として生理不順などに煎じて服用します。

化粧品に配合される場合は、皮膚をしっとりなめらかにするエモリエント効果や保湿効果、肌機能の活性効果があるので乾燥に負けない健康的な肌を維持する目的でスキンケア化粧品に配合されます。

また、2016年7月22日にポーラ・オルビスグループのポーラがトウニンエキスに血管内皮細胞(∗1)同士の接着を強化するタイトジャンクション構成タンパク質のひとつであるZO-1の発現を促進する効果を見出しました。

∗1 血管の最内層にある細胞で、血管の健康状態を維持するのに重要な役割を果たしています。

以下の図は、血管内皮細胞にトウニンエキスを添加し、内皮細胞同士の接着に関与するタイトジャンクション構造を構成するタンパク質である ZO-1 発現の増加を、蛍光抗体染色で確認したものです。

トウニンエキス添加による血管内皮細胞でのZO-1の誘導図

わかりにくいと思うので補足すると、トウニンエキスによって血管内皮細胞の間にZO-1というタンパク質が増加することで、皮膚抹消の毛細血管が強化され、栄養やホルモンなどの物質輸送が正常化し、皮膚が活発になり健やかな肌を取り戻していく細胞賦活作用が起こるということです。

参考:POLA、トウニンエキスに血管内皮細胞の接着を強化する作用を発見。タイトジャンクション構成タンパク質ZO-1の発現を促進(PDFフアイル)

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トウニンエキスの安全性(毒性・刺激性・アレルギー・副作用)について

トウニンエキスは刺激性・毒性・アレルギー反応の報告は見つからず、刺激や毒性のほとんどない安全性の高い成分だと考えられます。

アレルギー反応に関しては、報告は見つけられませんでしたがアレルギー反応がでないとわかっているということでもないためアレルギー体質の方は万が一に備えて注意してください。

参考までに化粧品毒性判定事典によると、トウニンエキスは毒性なし(∗1)となっており、毒性に関しては心配する必要はありません。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

マイカとセットで使用される成分と効果

・脂溶性ビタミンC誘導体、トウニンエキス、トルメンチラ根エキスを配合した老化防止用ナノエマルションとして、以下の成分表示順で使用されます。
[化粧品表示] グリセリン、トコフェロール、トウニンエキス、トルメンチラ根エキス、水添レシチン、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、水、ココグリセリル硫酸Na、スクワラン、リン酸ジセチル、エタノール、BG
[医薬部外品表示] 濃グリセリン、d-δ-トコフェロール、トウニンエキス、トルメンチラエキス、水素添加大豆リン脂質、テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビル、精製水、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウム、植物性スクワラン、リン酸ジセチル、エタノール、1,3-ブチレングリコール

基本的な配合量の多い成分表示順は上記の通りですが、1%以下の成分は順不同に表示されるので、製品によっては表示順が異なっている場合があります。

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トウニンエキスは保湿成分とエモリエント成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:保湿成分 エモリエント成分

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