シロキクラゲ多糖体とは…成分効果と毒性を解説

保湿成分
シロキクラゲ多糖体
[化粧品成分表示名称]
・シロキクラゲ多糖体

キノコの一種である白キクラゲの子実体より得られる植物性酸性多糖体(高分子化合物)です。

構成糖は、マンノース、フコース、キシロース、グルクロン酸などで、分子量は100万以上とかなり高く、ヒアルロン酸のような感触を持ち、ヒアルロン酸Na以上に多くの水分を抱えることができるため、植物ヒアルロン酸ともいわれます。

コクと高級感のある粘性と高い保湿効果があり、皮膚上で見えない皮膜を形成し、皮膚を保護します。

ヒアルロン酸と比較した保水性試験では、以下のグラフのように、

シロキクラゲ多糖体の保水性試験

シロキクラゲ多糖体のほうが吸水量が多く、そのため高い保湿性が期待できます。

また、ヒト角層の水分含有量をヒアルロン酸と比較したところ、

シロキクラゲ多糖体の角層水分量の比較

ヒアルロン酸またはシロキクラゲ多糖体配合化粧水を1日2回4週間連続で塗布した結果、2週間および4週間のどちらの期間でもシロキクラゲ多糖体のほうがより角質水分量の増加が認められています。

化粧品に配合される場合は、高い保湿効果と柔軟な被膜効果目的でスキンケア化粧品、メイクアップ化粧品、ヘアケア製品など幅広く使用されています。

また、洗浄製品に配合される場合は、泡立ちと淡の持続性を改善し、キメの細かいもっちりとした良質な泡をつくり、洗い上がりは保湿性と被膜力でしっとり、なめらかな感触を与える目的で広く使用されています。

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シロキクラゲ多糖体の安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

シロキクラゲ多糖体の現時点での安全性は、多糖類であり、皮膚刺激性はほとんどなく、眼刺激性に関しては非刺激性またはわずかに眼刺激性が起こる可能性はあるものの、皮膚感作性(アレルギー性)の報告もないため、安全性の高い成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

開発元である日本精化の安全性データシート(文献1:2011)によると、

  • [ヒト試験] 試験の詳細は不明ですが、非刺激性である

と記載されています。

開発元の安全データによると、非刺激性と記載されており、多糖類であり、皮膚感作(アレルギー)の報告もないため、現時点では皮膚刺激および皮膚感作(アレルギー)はほとんどないと考えられます。

眼刺激性について

試験結果や安全性データはみあたりませんが、多糖類のため、非刺激性またはわずかな眼刺激性が起こる可能性があると考えられます。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
シロキクラゲ多糖体 記載なし

参考までに化粧品毒性判定事典によると、アルカリゲネス産生多糖体は記載なし(∗1)となっていますが、成分構造上毒性はないと考えられます。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

シロキクラゲ多糖体は保湿成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:保湿成分

∗∗∗

文献一覧:

  1. 日本精化株式会社(2011)「MATERIAL SAFETY DATA SHEET Tremoist-TP」, <https://www.nipponseika-cosme.com/products/productdetail.html?c=5e9c3alo70eey4mezet01919h4o103> 2018年1月23日アクセス.

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