コンドロイチン硫酸Naとは…成分効果と毒性を解説

保湿成分
コンドロイチン硫酸Na
[化粧品成分表示名称]
・コンドロイチン硫酸Na

[医薬部外品表示名称]
・コンドロイチン硫酸ナトリウム

生体内の皮膚や軟骨など結合組織のプロテオグリカン中に広く存在する酸性ムコ多糖類(∗1)・水溶性高分子です。

∗1 ムコ多糖類は狭義ではグリコサミノグリカンとも呼ばれます。

プロテオグリカンとは、以下の図をみてもらうとわかりやすいと思いますが、

プロテオグリカンの解説図

グリコサミノグリカン(多糖類)とコアタンパク質(糖鎖が結合する芯となるタンパク質)が一定の様式で結合したものを指し、このグリコサミノグリカンにあたる多糖類がヒアルロン酸Naやコンドロイチン硫酸Naであり、皮膚真皮層の細胞外マトリックスとして水分保持と同時に皮膚のハリ・弾力性に深く関与しています。

化粧品に配合される場合は、

これらの目的で、スキンケア化粧品、メイクアップ化粧品、ボディ&ハンドケア製品、洗顔料&洗顔石鹸、シート&マスク製品など様々な製品に使用されます(文献1:2016;文献2:2006)

皮表水分量増加および経表皮水分蒸散抑制による保湿作用

皮表水分量増加および経表皮水分蒸散抑制による保湿作用に関しては、2006年に日本バリアフリーによって公開された技術情報によると、

相対湿度50%、23℃の環境下で1%コンドロイチン硫酸Na配合化粧水を5人のモニターの顔半分に塗布し、比較対照としてコンドロイチン硫酸Na未配合の同じ化粧水を使用し、使用直後から60分後まで目尻と頬中央において各5回ずつ肌の水分保持能力を測定したところ、以下のグラフのように、

コンドロイチン硫酸Naの保水能

コンドロイチン硫酸Naは、未配合と比較して有意に水分保持能が示された。

また同じ条件で1%コンドロイチン硫酸配合クリームの経表皮水分蒸散料(TEWL)を、比較対照としてコンドロイチン硫酸Na未配合クリームを用いて計測したところ、以下のグラフのように、

コンドロイチン硫酸Naの経表皮水分蒸散量(TEWL

コンドロイチン硫酸Naは、未配合と比較して経表皮水分蒸散量(TEWL)の抑制が示された。

なお配合量が0.01%未満では効果が得られず、また10%以上でも増加に見合った効果は得られないため、0.01%-10%範囲内での配合が好ましい。

このような検証結果が明らかにされており(文献2:2006)、コンドロイチン硫酸Naに皮表水分量増加および経表皮水分蒸散抑制による保湿作用が認められています。

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コンドロイチン硫酸Naの安全性(刺激性・アレルギー)について

コンドロイチン硫酸Naの現時点での安全性は、

  • 外原規2006規格の基準を満たした成分が収載される医薬部外品原料規格2006に収載
  • 10年以上の使用実績
  • 生体内に存在しているヒアルロン酸のナトリウム塩
  • 皮膚刺激性:ほとんどなし(データなし)
  • 眼刺激性:詳細不明
  • 皮膚感作性(アレルギー性):ほとんどなし(データなし)

これらの結果から、化粧品配合量および通常使用下において、一般的に安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

生体内に存在している高分子のムコ多糖類であり、また10年以上の使用実績がある中で、化粧品配合量および通常使用下において、一般的に皮膚刺激および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられますが、詳細な安全性試験データがみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。

眼刺激性について

試験結果や安全性データがみあたらないため、現時点ではデータ不足により詳細は不明です。

∗∗∗

コンドロイチン硫酸Naは保湿成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:保湿成分

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文献一覧:

  1. 日光ケミカルズ(2016)「肌荒れ防止剤」パーソナルケアハンドブック,511.
  2. 株式会社日本バリアフリー(2006)「肌荒れ治療用または予防用組成物」特開2006-306750.

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