グルコースとは…成分効果と毒性を解説

保湿成分 結合剤
グルコース
[化粧品成分表示名称]
・グルコース

デンプンを加水分解することで生成されるブドウ糖と呼ばれる水溶性の単純な糖です。

生体内では血糖として血液中を循環し、主要なエネルギー源として利用されており、一般的には甘味剤、栄養補給剤として用いられています。

化粧品に配合される場合は、保湿剤としてスキンケア化粧品、ボデイケア製品、ハンドケア製品、ヘアケア製品、洗浄製品などに広く使用されたり、粉体の結合剤としてメイクアップ化粧品にも使用されます。

実際の使用製品の種類や数および配合量は、海外の2013-2014年の調査結果になりますが、以下のように報告されています。

ちなみに製品タイプのリーブオン製品というのは付けっ放し製品という意味で、主にスキンケア化粧品やメイクアップ化粧品などを指し、リンスオフ製品というのは洗浄系製品を指します。

グルコースの配合製品数と配合量の調査結果(2013-2014年)

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グルコースの安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

グルコースの現時点での安全性は、皮膚刺激性はほとんどなく、眼刺激性はデータ不足のため詳細不明ですが、皮膚感作性(アレルギー性)の報告もないため、安全性の高い成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性および皮膚感作(アレルギー性)について

“Cosmetic Ingredient Review”の「Safety Assessment of Monosaccharides, Disaccharides, and Related Ingredients as Used in Cosmetics」(文献1:2014)によると、

  • [ヒト試験] 100人の被検者に0.08%グルコースを含むヘアスタイリングクリームを誘導期間において週3回3週間にわたって合計9回、24時間パッチ適用し、次いで2週間の休息期間の後に未処置部位にチャレンジパッチを適用し、パッチ除去48および96時間後に試験部位を評価したところ、皮膚刺激剤および皮膚感作剤ではなかった(BioScreen Testing Services Inc,2013)
  • [ヒト試験] 208人の被検者に8%グルコースを含むつけっぱなしのヘア製品0.2mLを誘導期間およびチャレンジ期間において24時間半閉塞パッチ適用し、各パッチ除去後に皮膚反応を評価したところ、誘導期間において被検者の1%に+反応が観察されたが、臨床的に有意な反応とは考えられず、皮膚感作剤ではないと結論づけられた(TKL Research Inc,2012)

と記載されています。

試験データをみるかぎり、共通して皮膚刺激はおよび皮膚感作性なしと報告されているため、皮膚刺激性および皮膚感作性はほとんどないと考えられます。

眼刺激性について

詳細な試験データがみあたらず、糖類なので眼刺激性はほとんどないと推測されますが、データ不足のため詳細は不明です。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
グルコース 毒性なし

参考までに化粧品毒性判定事典によると、グルコースは毒性なし(∗1)となっており、安全性に問題はないと考えられます。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

グルコースは保湿成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:保湿成分

∗∗∗

文献一覧:

  1. “Cosmetic Ingredient Review”(2014)「Safety Assessment of Monosaccharides, Disaccharides, and Related Ingredients as Used in Cosmetics」,<https://online.personalcarecouncil.org/ctfa-static/online/lists/cir-pdfs/FR657.pdf> 2018年6月13日アクセス.
  2. 日光ケミカルズ(2016)「糖類」パーソナルケアハンドブック,p104.

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