グルコシルセラミドとは…成分効果と毒性を解説

保湿成分 バリア改善成分 エモリエント成分
グルコシルセラミド
[化粧品成分表示名称]
・グルコシルセラミド

[慣用名]
・水溶性セラミド

セラミドにグルコース(ブドウ糖)が結合したスフィンゴ糖脂質の一種です。

参考:スフィンゴ糖脂質の成分効果と毒性を解説

スフィンゴ糖脂質の組成は、以下のグラフのように、

スフィンゴ糖脂質の組成

セラミドが95%で糖脂質が5%となっており、スフィンゴ糖脂質の糖の数は1~10個以上のものまであります。

セラミドに糖がひとつ結合したものをセレブロシドといいますが、グルコシルセラミドはセラミドにグルコースという糖が結合したセレブロシドです。

セレブロシドは他にもガラクトースという糖と結合したガラクトシルセラミドがあり、ガラクトシルセラミドにはウマの脊髄から抽出されたウマスフィンゴ脂質があります。

グルコシルセラミドは、セラミドの前駆体で哺乳動物のすべての細胞に含まれていますが、主に小麦や米、大豆から抽出され、保湿効果や抗アトピー効果、さらには抗腫瘍効果が注目されています。

とくに、アトピー性皮膚炎に関しては、株式会社ダイセルと北海道大学大学院先端生命科学研究院との共同研究により、グルコシルセラミドが体内で代謝されることで糖が外れてできる遊離セラミドが皮膚のかゆみ神経の過敏症改善に有効であるというメカニズムを解明しており、この結果は、アトピー性皮膚炎や皮膚感染症による慢性的な肌荒れ状態が引き起こすかゆみの予防や改善効果に有用であることを示唆するものです(文献1:2016)

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グルコシルセラミドの安全性(刺激性・アレルギー)について

毒性や皮膚刺激性はなく、アレルギーの報告もないため安全性の高い成分であると考えられます。

参考までに化粧品毒性判定事典によると、グルコシルセラミドは毒性なし(∗1)となっており、毒性に関しては心配する必要はありません。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

グルコシルセラミドとセットで使用される成分と効果

・コメ由来の水溶性セラミドとして、以下の成分表示順で使用されます。細胞間脂質の主要な成分であるセラミドを肌に補充することにより、保湿作用が期待できます。溶解性に優れ、水に配合しやすい素材です。
α-グルカン、グルコシルセラミド

基本的な配合量の多い成分表示順は上記の通りですが、1%以下の成分は順不同に表示されるので、製品によっては表示順が異なっている場合があります。

∗∗∗

グルコシルセラミドは保湿成分、バリア機能成分、エモリエント成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:保湿成分 エモリエント成分

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文献一覧:

  1. こんにゃくセラミドによるかゆみ低減メカニズムを北海道大学と共同研究で解明アトピー性皮膚炎などの疾患予防に期待大(2016). Biochemistry and Biophysics Reports,5:160-167

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