オレンジ果実エキスとは…成分効果と毒性を解説

保湿成分 収れん成分 細胞賦活剤
オレンジ果実エキス
[化粧品成分表示名称]
・オレンジ果実エキス

[医薬部外品表示名称]
・オレンジエキス

オレンジの果実を圧搾・精製またはPG(プロピレングリコール)で抽出して得られるエキスです。

オレンジ果実エキスの成分組成は、天然成分のため国や地域および時期によって変化がありますが、主に、

  • ビタミン類:ビタミンA,B,C,E
  • 糖類:ショ糖、転化糖
  • フラボノイド
  • フルーツ酸

などで構成されています(文献2:2016;文献3:-)

化粧品に配合される場合は、保湿作用、収れん作用、皮膚の活性化作用があるとされており、キメを整え肌を滑らかに保つ目的で化粧水、クリームなどのスキンケア化粧品、ヘアケア製品などに使用されます。

実際の使用製品の種類や数および配合量は、海外の2013-2015年の調査結果になりますが、以下のように報告されています。

ちなみに製品タイプのリーブオン製品というのは付けっ放し製品という意味で、主にスキンケア化粧品やメイクアップ化粧品などを指し、リンスオフ製品というのは洗浄系製品を指します。

オレンジ果実エキスの配合製品数と配合量の調査結果(2013-2015年)

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オレンジ果実エキスの安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

オレンジ果実エキスの現時点での安全性は、皮膚刺激性はほとんどなく、眼刺激性はデータ不足のため詳細不明ですが、皮膚感作性(アレルギー性)の報告もないため、安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性および皮膚感作(アレルギー性)について

“Cosmetic Ingredient Review”の「Safety Assessment of Citrus Fruit-Derived Ingredients as Used in Cosmetics」(文献1:2015)によると、

  • [ヒト試験] 100人の被検者の背中に1.2%オレンジ果実エキスを含む夜用保湿剤を誘導期間において3週間にわたって合計9回開放パッチ適用し、次いで2週間の休息期間の後に同じ部位にチャレンジパッチ適用し、パッチ適用24および48時間後に皮膚反応を評価した(HRIPT)ところ、オレンジ果実エキスは皮膚刺激および皮膚感作を誘発しなかった(AMA Laboratories Inc,2012)

と記載されています。

試験データをみるかぎり、皮膚刺激はおよび皮膚感作性なしと報告されているため、皮膚刺激性および皮膚感作性はほとんどないと考えられます。

眼刺激性について

詳細な試験データがみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
オレンジ果実エキス 毒性なし

参考までに化粧品毒性判定事典によると、オレンジ果実エキスは毒性なし(∗1)となっており、安全性に問題はないと考えられます。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

オレンジ果実エキスは保湿成分、収れん成分、細胞賦活成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:保湿成分 収れん成分 細胞賦活成分

∗∗∗

文献一覧:

  1. “Cosmetic Ingredient Review”(2015)「Safety Assessment of Citrus Fruit-Derived Ingredients as Used in Cosmetics」,<https://online.personalcarecouncil.org/ctfa-static/online/lists/cir-pdfs/FR691.pdf> 2018年6月20日アクセス.
  2. 日光ケミカルズ(2016)「植物・海藻エキス」パーソナルケアハンドブック,p365.
  3. “丸善製薬株式会社”(-)「原料事典 オレンジ」,<http://www.maruzenpcy.co.jp/jiten/ke/a/orenji.html> 2018年6月20日アクセス.

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