オランダガラシエキス(ウォータークレスエキス)とは…成分効果と毒性を解説

保湿成分 細胞賦活剤 抗老化成分
オランダガラシエキス(ウォータークレスエキス)
[化粧品成分表示名称]
・オランダガラシエキス、オランダガラシ葉エキス、オランダガラシ葉/茎エキス、オランダガラシ花/葉/茎エキス

[医薬部外品表示名称]
・オランダガラシエキス

[慣用名]
・ウォータークレスエキス、クレソンエキス

アブラナ科の多年草植物オランダガラシ(ウォータークレス)の葉、茎または全草から抽出して得られるわずかに特異臭のある黄色~褐色の透明な液体エキスです。

和名ではオランダガラシと呼ばれますが、ウォータークレスやクレソンという別名があり、ウォータークレスエキスやクレソンエキスと呼ばれることもあります。

薬効としては、利尿作用、解毒作用、健胃作用、造血作用があります。

オランダガラシエキスには、AQP3を増加させて肌の奥深くまでうるおいを供給することでみずみずしい肌を保つ効果が明らかになっています。

AQPとはアクアポリンのことで、細胞膜における水分の通り道のような理解でだいじょうぶですが、アクアポリンには13種類あり、表皮細胞にあるのがそのうちの一種であるAQP3になります。

AQP3による水分調節が角質の水分量や皮膚弾力性の保持、表皮のバリア機能崩壊からの回復に重要な役割を果たしているのですが、すでに伝えたようにオランダガラシエキスには、このAQP3の産生増強効果があるため、表皮の水分量、バリア機能、皮膚弾力性の正常化が期待できます。

また、2009年にActa Poloniae Pharmaceuticaに掲載された研究結果によると、α-トコフェロールを上回る強いスーパーオキシドアニオンラジカル消去活性が明らかとなっており、さらにラットへのオランダガラシエキスの投与では、脳、肝臓、腎臓の過酸化脂質を減少させることが明らかになっています(Ozen T,2009)(∗)

ほかにも血流促進作用や発毛促進作用などがあり、スキンケア化粧品もさることながら、頭髪用化粧品やシャンプー、リンスなどに広く使用されています。

∗ 文献一覧は末尾に記載しています。

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オランダガラシエキスの安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

日本ではまだ安全性データシートが見つからなかったので、海外のものを参考にすると、適量を使う場合には安全で、毒性や刺激性はほとんどなく、アレルギーの報告もないので安全性の高い成分であると考えられます。

参考までに化粧品毒性判定事典によると、オランダガラシエキスは毒性なし(∗1)となっており、毒性に関しては心配する必要はありません。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

オランダガラシエキスは保湿成分、エモリエント成分、抗シワ(抗老化)成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:保湿成分 細胞賦活成分 抗シワ(抗老化)成分

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文献一覧:

  • Ozen T(2009):Investigation of antioxidant properties of Nasturtium officinale (watercress) leaf extracts. Acta Poloniae Pharmaceutica,187-193

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