エリスリトールとは…成分効果と毒性を解説

保湿成分
エリスリトール
[化粧品成分表示名称]
・エリスリトール

[医薬部外品表示名称]
・エリスリトール

ブドウ糖の発酵によりつくられた天然素材の糖アルコールです。

糖アルコールは体内で消化吸収されにくく、低カロリー素材としてソルビトールが有名ですが、近年は糖アルコール第二世代としてキシリトール、マルチトール、ラクチトール、マンニトール、エリスリトールが注目されています。

糖アルコールには、水分とゆるく結合する性質があるので、水分の蒸発を防ぐ保湿効果が期待でき、また水分を閉じ込めて菌の繁殖を抑える制菌効果もあります。

エリスリトール独自の特徴は、

  • 糖質甘味料の中で唯一カロリー0(ノンカロリー)であること
  • 冷涼感のある甘味質であること
  • ビタミン類(ビタミンC、ビタミンB群など)を安定化すること
  • 最も浸透性が高い

などがあり、化粧品に配合される場合は、糖類共通として水分を保つ保湿作用目的のほかビタミン類を配合している化粧品や冷涼感をプラスしたい化粧品などの使用に適しています。

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エリスリトールの安全性(刺激性・アレルギー)について

エリスリトールの現時点での安全性は、皮膚刺激性はほとんどなく、眼刺激性が起こる可能性が示唆されていますが、皮膚感作性(アレルギー性)の報告もないため、安全性の高い成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

安全性を調査するために、国内外を問わず信頼性が高いと思われる安全性データシート(∗1)やレポートを参照しています。

∗1 安全性データシートとは、化粧品製造会社や化粧品販売会社のために提供されている成分の安全性データが記載されているシートで、一般消費者向けの資料ではありませんが、安全性を考える上で重要なエビデンスのひとつとなるため、一部引用させていただいています。

皮膚刺激性について

開発元のCRODAの安全性データシート(文献1:2015)によると、

  • [ヒト試験] ヒトパッチ試験において耐容性良好である

と記載されています。

試験結果はひとつですが、耐用性が良好であると結論付けられているため、皮膚刺激性はほとんどないと考えられます。

眼刺激性について

開発元のCRODAの安全性データシート(文献1:2015)によると、

  • [in vitro試験] 鶏卵の漿尿膜を用いて、エリスリトールを処理したところ(HET-CAM法)、刺激性が予測された

と記載されています。

試験結果はひとつですが、眼刺激性が予測されているため、眼刺激が起こる可能性があると考えられます。

皮膚感作性(アレルギー性)について

開発元のCRODAの安全性データシート(文献1:2015)によると、

  • [ヒト試験] ヒト皮膚反復傷害パッチ試験(HRIPT)において皮膚感作性を引き起こさない

と記載されています。

試験結果はひとつですが、皮膚感作性なしと結論づけられているため、皮膚感作性(アレルギー性)なしと考えられます。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
エリスリトール 毒性なし

参考までに化粧品毒性判定事典によると、エリスリトールは毒性なし(∗2)となっており、毒性はほとんどないと考えられます。

∗2 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

エリスリトールは保湿成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:保湿成分

∗∗∗

文献一覧:

  1. CRODA(2015)「SAFETY DATA SHEET AQUALANCE」, <-> 2018年1月5日アクセス.

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