エクトインとは…成分効果と毒性を解説

保湿成分 エモリエント成分
エクトイン
[化粧品成分表示名称]
・エクトイン

塩水湖や塩分を含んだ砂漠などの過酷な環境に生息する微生物などがもつアミノ酸の一種で、環状アミノ酸構造を有する有機化合物です。

とくにハロゲン塩類親和性バクテリアの中に多く存在することが確認されており、この生物が極めて厳しい条件下(温度変化や乾燥条件下)でも生息できる理由のひとつとしてエクトインが大きく関与していることが研究によって明らかになっています。

また、エクトインにはヒトの皮膚の水分量を高い次元で維持(保護)する力をもっていることがわかってきており、この作用によってコラーゲンなど体内の重要なタンパク質が熱や乾燥などのストレスから保護されます。

ヒトの皮膚は自己防衛を行う際にヒートショックプロテインというタンパク質をつくる働きがあり、その生成スピードが早ければ早いほどダメージが少なくなるのですが、マツモト交商の資料によると、

ヒートショックプロテインによる細胞保護比較

無添加と比較して1%のエクトインを塗布したほうが最初の20分~40分にかけて2倍以上ヒートショックプロテインの生成を早めることができているのがわかります。

また、熱や紫外線を浴びることで皮膚がダメージ受けると、ランゲルハンス細胞という免疫細胞の数が減少し、細胞の保護機能が低下しますが、マツモト交商の資料によると、

UV照射によるランゲルハンス細胞の保護比較

無添加に比べて1%のエクトイン配合クリームを塗布したランゲルハンス細胞はほとんど減少していないことがわかります。

化粧品に配合される場合は、優れた保水機能で肌のうるおいを長時間保ち、細胞保護作用や修復作用にも優れており、乾燥や紫外線などによる外的ダメージから肌を守る目的で配合されます。

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エクトインの安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

複数の安全性データシートによると毒性や刺激性はなく、アレルギー報告もないため安全性の高い成分であると考えられます。

参考までに化粧品毒性判定事典によると、エクトインは△(∗)となっており、毒性に関してはさほど心配する必要はありません。

∗ 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

エクトインとセットで使用される成分と効果

・環状構造のペプチドとして、以下の成分表示順で使用されます。皮膚細胞の老化防止プロセスを補強する機能を備えた画期的な抗シワ成分です。
水、エタノール、レシチン、エクトイン、シクロテトラペプチド-24アミノシクロヘキサンカルボン酸

基本的な配合量の多い成分表示順は上記の通りですが、1%以下の成分は順不同に表示されるので、製品によっては表示順が異なっている場合があります。

∗∗∗

エクトインは保湿成分、エモリエント成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:保湿成分 エモリエント成分

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