(トシルアミド/エポキシ)樹脂の基本情報・配合目的・安全性

化粧品表示名 (トシルアミド/エポキシ)樹脂
INCI名 Tosylamide/Epoxy Resin
配合目的 皮膜形成

1. 基本情報

1.1. 定義

トルエンスルホンアミドとビスフェノールのジグリシジルエーテルとの縮合により得られるトルエンスルホンアミドエポキシ樹脂です[1a]

1.2. 性状

(トシルアミド/エポキシ)樹脂の性状は、

状態 透明の固体

このように報告されています[2]

2. 化粧品としての配合目的

化粧品に配合される場合は、

  • 皮膜形成

主にこれらの目的で、ネイル製品に汎用されています。

以下は、化粧品として配合される目的に対する根拠です。

2.1. 皮膜形成

皮膜形成に関しては、(トシルアミド/エポキシ)樹脂は爪への密着性を増し、光沢を有した皮膜を形成することから、皮膜を形成する目的でネイル製品に汎用されています[1b][3]

3. 安全性評価

(トシルアミド/エポキシ)樹脂の現時点での安全性は、

  • 20年以上の使用実績
  • 皮膚刺激性:ほとんどなし(データなし)
  • 眼刺激性:詳細不明
  • 皮膚感作性(アレルギー性):ほとんどなし(データなし)

このような結果となっており、化粧品配合量および通常使用下において、一般に安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

3.1. 皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)

20年以上の使用実績がある中で重大な皮膚刺激および皮膚感作の報告がみあたらないため、化粧品配合量および通常使用下において、一般に皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられますが、詳細な安全性試験データがみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。

3.2. 眼刺激性

試験結果や安全性データがみあたらないため、現時点ではデータ不足により詳細不明です。

4. 参考文献

  1. ab日本化粧品工業連合会(2013)「(トシルアミド/エポキシ)樹脂」日本化粧品成分表示名称事典 第3版,677-678.
  2. Estron Chemical, Inc.(2019)「Polytex E-100」Safety Data Sheet.
  3. Estron Chemical, Inc.(2016)「Polytex E-100」Technical Data Sheet.

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