パパインの基本情報・配合目的・安全性

化粧品表示名 パパイン
医薬部外品表示名 パパイン
INCI名 Papain
配合目的 角質剥離 など

1. 基本情報

1.1. 定義

パパイア科植物パパイア(学名:Carica papaya L. 英名:Papaya)の未成熟果実の乳汁から抽出・精製して得られるタンパク質分解酵素(プロテアーゼ)です[1a]

1.2. 物性・性状

パパインの物性・性状は、

状態 粉末
溶解性 水に可溶、エタノールに不溶

このように報告されています[2a]

1.3. 分布

パパインは、自然界においてパパイア(学名:Carica papaya L. 英名:Papaya)の未成熟果実に存在しています[1b]

1.4. 化粧品以外の主な用途

パパインの化粧品以外の主な用途としては、

分野 用途
食品 混濁防止の清涼剤としてビールに用いられるほか、肉の軟化剤などに用いられています[2b]

これらの用途が報告されています。

2. 化粧品としての配合目的

化粧品に配合される場合は、

  • 角質剥離作用

主にこれらの目的で、洗顔パウダー、洗顔料、クレンジング製品、ピーリング製品、マスク製品、入浴剤などに使用されています。

以下は、化粧品として配合される目的に対する根拠です。

2.1. 角質剥離作用

角質剥離作用に関しては、パパインはタンパク質分解酵素であり、水に溶けて酵素活性を発揮し、角質細胞のタンパク質を分解することによって古い角質を除去することから[3][4]、毛穴にたまった角栓を除く目的で洗浄系製品に、古い角質を除去し皮膚をなめらかなにする目的でパック製品などに使用されています。

3. 配合量範囲

パパインは、医薬部外品(薬用化粧品)への配合において配合上限があり、配合範囲は以下になります。

種類 配合量
薬用石けん・シャンプー・リンス等、除毛剤 2.0
育毛剤 2.0
その他の薬用化粧品、腋臭防止剤、忌避剤 2.0
薬用口唇類 配合不可
薬用歯みがき類 配合不可
浴用剤 1.0
染毛剤 0.3
パーマネント・ウェーブ用剤 0.3

4. 安全性評価

パパインの現時点での安全性は、

  • 食品添加物の既存添加物リストに収載
  • 外原規2021規格の基準を満たした成分が収載される医薬部外品原料規格2021に収載
  • 20年以上の使用実績
  • 皮膚刺激性:ほとんどなし(データなし)
  • 眼刺激性:詳細不明
  • 皮膚感作性(アレルギー性):ほとんどなし(データなし)

このような結果となっており、化粧品配合量および通常使用下において、一般に安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

4.1. 皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)

食品添加物の既存添加物リストおよび医薬部外品原料規格2021に収載されており、医薬部外品においては配合上限が定められていることから、化粧品配合量および通常使用下において、一般に皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられますが、詳細な安全性試験データがみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。

4.2. 眼刺激性

試験結果や安全性データがみあたらないため、現時点ではデータ不足により詳細不明です。

5. 参考文献

  1. ab日本化粧品工業連合会(2013)「パパイン」日本化粧品成分表示名称事典 第3版,766.
  2. ab樋口 彰, 他(2019)「パパイン」食品添加物事典 新訂第二版,270.
  3. 宇山 侊男, 他(2020)「パパイン」化粧品成分ガイド 第7版,135.
  4. 鈴木 一成(2012)「パパイン」化粧品成分用語事典2012,318-319.

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