水添ココグリセリルとは…成分効果と毒性を解説

エモリエント成分 界面活性剤
水添ココグリセリル
[化粧品成分表示名称]
・水添ココグリセリル

[医薬部外品表示名称]
・飽和脂肪酸グリセリル

ヤシ油の脂肪酸(主にステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸)とグリセリンに水素添加してつくられる脂ぎった感じを与えず、べとつかない感触が特徴で、白色~淡黄色のロウ状固体の油性成分(非イオン界面活性剤)です。

適度な硬さがあり、酸化に対して安定性が高いことから主にメイクアップ化粧品のエモリエント剤として使われています。

実際にどのような製品に配合されているかというと、海外の調査結果になりますが、以下のように報告されています。

水添ココグリセリルの配合製品数と配合量の調査結果

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水添ココグリセリルの安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

水添ココグリセリルの現時点での安全性は、皮膚刺激性はなく、眼刺激性はデータ不足により詳細不明ですが、アレルギー性(皮膚感作性)もないため、安全性の高い成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

安全性を調査するために、国内外を問わず信頼性が高いと思われる安全性データシート(∗1)やレポートを参照しています。

∗1 安全性データシートとは、化粧品製造会社や化粧品販売会社のために提供されている成分の安全性データが記載されているシートで、一般消費者向けの資料ではありませんが、安全性を考える上で重要なエビデンスのひとつとなるため、一部引用させていただいています。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

“Cosmetic Ingredient Review”の「Final Report on the Safety Assessment of Cocos nucifera (Coconut) Oil and Related Ingredients」(文献1:2011)によると、

  • ココナッツオイルおよび水添ココナッツオイルは摂取によって無毒で、非刺激性であり、感作性物質ではないと結論付けられました

と記載されています。

安全性データによると、皮膚刺激性および皮膚感作性なしと結論づけられているため、皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)はないと考えられます。

眼刺激性について

試験結果や安全性データはみあたらないため、データ不足により詳細は不明です。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
水添ココグリセリル ■■

参考までに化粧品毒性判定事典によると、水添ココグリセリルは■■(∗2)となっていますが、これは合成界面活性剤に分類されているためで、安全性データでは無毒であり、非刺激性および非感作性と結論づけられているので、毒性はないと考えられます。

∗2 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

水添ココグリセリルはエモリエント成分、界面活性剤にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:エモリエント成分 界面活性剤

∗∗∗

文献一覧:

  1. “Cosmetic Ingredient Review”(2011)「Final Report on the Safety Assessment of Cocos nucifera (Coconut) Oil and Related Ingredients」, <http://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/1091581811400636> 2017年12月30日アクセス.

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