テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチルとは…成分効果と毒性を解説

エモリエント成分 分散剤
テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル
[化粧品成分表示名称]
・テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル

[医薬部外品表示名称]
・テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリトリット

多価アルコールの中の糖アルコールの一種であるペンタエリスリトールに2-エチルヘキサン酸を4つ結合させた構造のエステル油です。

比重が大きく水に近いので油が浮きにくく、乳化安定性や顔料の分散性に優れているため、スキンケア化粧品、メイクアップ化粧品、ヘアケア製品などエモリエント剤として幅広く使用されています。

また、水をはじくウォータープルーフ性に優れているため、化粧下地、日焼け止め、ファンデーションなどに汗で化粧くずれを防止する目的で配合されます。

実際にどのような製品に配合されているかというと、海外の2011年の調査結果になりますが、以下のように報告されています。

ちなみに製品タイプのリーブオン製品というのは付けっ放し製品という意味で、主にスキンケア化粧品やメイクアップ化粧品などを指し、リンスオフ製品というのは洗浄系製品を指します。

テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチルの配合製品数と配合量の調査結果(2011年)

スポンサーリンク

テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチルの安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチルの現時点での安全性は、皮膚刺激性はなく、眼刺激性はデータ不足により詳細不明ですが、アレルギー性(皮膚感作性)の報告もないため、安全性の高い成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

日光ケミカルズの安全データシート(文献1:2016)によると、

  • [ヒト試験] 100人の被検者に100%テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチルを閉塞パッチ適用し評価したところ、非刺激性であった

と記載されています。

試験結果はひとつですが、非刺激性と報告されており、また重大なアレルギーの報告もないため、皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)はないと考えられます。

眼刺激性について

試験結果や安全性データはみあたらないため、データ不足により詳細は不明です。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル 毒性なし

参考までに化粧品毒性判定事典によると、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチルは毒性なし(∗2)となっており、毒性はほとんどないと考えられます。

∗2 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチルはエモリエント成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:エモリエント成分

∗∗∗

文献一覧:

  1. 日光ケミカルズ(2016)「SAFETY DATA SHEET NIKKOL Pentarate 408」, <https://www.chemical-navi.com/english/product_search/detail174.html> 2018年1月3日アクセス.

スポンサーリンク

TOPへ