硫酸Baとは…成分効果と毒性を解説

着色剤
硫酸Ba
[化粧品成分表示名称]
・硫酸Ba

[医薬部外品表示名称]
・硫酸バリウム

硫酸のバリウム塩で白色の体質顔料です。

水や有機溶媒にはほとんど溶けません。

均一な微粒子が得られ、柔らかい感触があり、白色度が高く、変色しませんが皮膜力に乏しい特性があります。

化粧品に配合される場合は、透明感のある白色粉体として酸化チタンなどと組み合わせて、メイクアップ化粧品に広く使われています。

実際の使用製品の種類や数および配合量は、海外の2013-2014年の調査結果になりますが、以下のように報告されています。

ちなみに製品タイプのリーブオン製品というのは付けっ放し製品という意味で、主にスキンケア化粧品やメイクアップ化粧品などを指し、リンスオフ製品というのは洗浄系製品を指します。

硫酸Baの配合製品数と配合量の調査結果(2013-2014年)

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硫酸Baの安全性(刺激性・アレルギー)について

硫酸Baの現時点での安全性は、化粧品での使用下において、皮膚刺激性および眼刺激性はほとんどなく、皮膚感作(アレルギー)の報告もないため、安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

“Cosmetic Ingredient Review”の「Safety Assessment of Barium Sulfate as Used in Cosmetics」(文献1:2014)によると、

  • 硫酸Baは感作活性について臨床的に試験されており、検出されていない(Belsito, D.V,2014)
  • 硫酸Baは化粧品への使用について非刺激性に処方設計されている場合に安全であると結論づけられている

と記載されています。

安全データをみるかぎり、皮膚刺激性および皮膚感作性の報告はないため、皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられます。

眼刺激性について

試験結果はみあたらないため、データ不足により詳細は不明です。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
硫酸Ba 毒性なし

参考までに化粧品毒性判定事典によると、硫酸Baは毒性なし(∗1)となっており、試験データをみるかぎり、安全性に問題のない成分であると考えられます。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

硫酸Baは着色剤にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:着色剤

∗∗∗

文献一覧:

  1. “Cosmetic Ingredient Review”(2014)「Safety Assessment of Barium Sulfate as Used in Cosmetics」, <https://online.personalcarecouncil.org/ctfa-static/online/lists/cir-pdfs/FR676.pdf> 2018年5月4日アクセス.

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