水酸化クロムとは…成分効果と毒性を解説

着色剤
水酸化クロム
[化粧品成分表示名称]
・水酸化クロム

[医薬部外品表示名称]
・水酸化クロム

含水酸化クロムからなる緑色~青緑色の顔料です。

化学的に安定で、耐光性、耐候性が強く、アルカリおよび酸に対する耐薬品性も強い(文献2:2016)

組成は明確にはなっていませんが、酸化クロム、水で構成されています(文献2:2016)

化粧品に配合される場合は、着色力に優れており、 緑色を付与する目的で、アイシャドー、アイライナー、アイブロウ、アイペンシル、マスカラ、化粧下地などのメイクアップ化粧品、またはボディ石鹸および洗顔料などの洗浄製品に使用されます。

また、化粧品中のスクラブやキャリア(有効成分などを含包する球体)の着色にも使用されることがあります。

化粧下地に配合される場合は、ファンデーションを塗布する前に顔色を整えるコントロールカラー目的だと考えられます。

これは混色の原理より彩度を下げる効果があるためで、また緑色は赤色の補色関係にあるため赤色を抑えて色相をやや黄味につくりあげる効果もあります。

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水酸化クロムの安全性(刺激性・アレルギー)について

水酸化クロムの現時点での安全性は、皮膚およぼ眼領域への刺激性はほとんどなく、皮膚感作性(アレルギー性)の報告もないため、安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

“FDA”の「Code of Federal Regulations Title 21 Sec. 73.2326 Chromium hydroxide green」(文献1:2017)によると、

  • 水酸化クロムは、一般に眼領域に適用することを意図した化粧品を含む外用化粧品において適正な製造工程を経た場合で安全である

と記載されています。

詳細な試験データはみあたりませんが、FDA(アメリカ食品医薬品局)では化粧品の着色剤としての安全性が認められているため、化粧品專門機関の安全性報告は後回しにされている状況ですが、皮膚刺激および皮膚感作の報告もみあたらないため、一般的に皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられます。

眼刺激性について

“FDA”の「Code of Federal Regulations Title 21 Sec. 73.2326 Chromium hydroxide green」(文献1:2017)によると、

  • 水酸化クロムは、一般に眼領域に適用することを意図した化粧品を含む外用化粧品において適正な製造工程を経た場合で安全である

と記載されています。

詳細な試験データはみあたりませんが、FDA(アメリカ食品医薬品局)によって眼領域に適用される着色剤としての安全性が認められているため、一般に眼領域の刺激性はほとんどないと考えられます。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
水酸化クロム 毒性なし

参考までに化粧品毒性判定事典によると、水酸化クロムは毒性なし(∗1)となっており、安全性に問題はないと考えられます。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

水酸化クロムは着色剤にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:着色剤

∗∗∗

文献一覧:

  1. “FDA”(2017)「Code of Federal Regulations Title 21 Sec. 73.2326 Chromium hydroxide green」, <https://www.accessdata.fda.gov/scripts/cdrh/cfdocs/cfcfr/CFRSearch.cfm?fr=73.2326> 2018年5月25日アクセス.
  2. 日光ケミカルズ(2016)「粉体および色材」パーソナルケアハンドブック,p350.

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