ホウケイ酸(Ca/Na)とは…成分効果と毒性を解説

着色剤
ホウケイ酸(Ca/Na)
[化粧品成分表示名称]
・ホウケイ酸(Ca/Na)

ホウケイ酸のカルシウム塩とナトリウム塩からなる非常に細かいガラスビーズです。

PET、ラミネートとコーティングすることでパール状の美しい光沢感をだすために、アイシャドウの顔料として、またファンデーションのベース基材などメイクアップ化粧品などに使われます。

実際の使用製品の種類や数および配合量は、海外の2012年の調査結果になりますが、以下のように報告されています。

ちなみに製品タイプのリーブオン製品というのは付けっ放し製品という意味で、主にスキンケア化粧品やメイクアップ化粧品などを指し、リンスオフ製品というのは洗浄系製品を指します。

ホウケイ酸(Ca/Na)の配合製品数と配合量の調査結果(2012年)

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ホウケイ酸(Ca/Na)の安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

ホウケイ酸(Ca/Na)の現時点での安全性は、皮膚刺激性および眼刺激性はほとんどなく、皮膚感作(アレルギー)の報告もないため、安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

“Cosmetic Ingredient Review”の「Safety Assessment of Boron Nitride as Used in Cosmetics」(文献1:2015)によると、

  • [ヒト試験] 98人の被検者に53%ホウケイ酸(Ca/Na)を含むアイシャドー粉末の反復傷害感作試験(HRIPT)を実施したところ、皮膚刺激および皮膚感作の兆候は観察されなかった(Consumer Product Testing Co,2011a)
  • [ヒト試験] 103人の被検者に53.5%ホウケイ酸(Ca/Na)を含む化粧品0.2gの反復傷害感作試験(HRIPT)を実施したところ、皮膚刺激および皮膚感作の兆候は観察されなかった(Consumer Product Testing Co,2008)
  • [ヒト試験] 104人の被検者に60~97%ホウケイ酸(Ca/Na)を含む化粧品0.2gの反復傷害感作試験(HRIPT)を実施したところ、皮膚刺激および皮膚感作の兆候は観察されなかった(Consumer Product Testing Co,2006)

と記載されています。

試験結果をみるかぎり、皮膚刺激性および皮膚感作性の報告はないため、皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられます。

眼刺激性について

“Cosmetic Ingredient Review”の「Safety Assessment of Boron Nitride as Used in Cosmetics」(文献1:2015)によると、

  • [ヒト試験] 31人の被検者(21人の被検者は眼刺激に敏感であると自己認識していた)に53%ホウケイ酸(Ca/Na)を含むアイシャドーを4週間毎日使用してもらったところ、被検者から有害な影響は報告されず、眼科検査ではすべて正常であった(Consumer Product Testing Co,2011b)
  • [ヒト試験] 41人の被検者は50~80%,60~97%,74~93%,81~97%および94~99%ホウケイ酸(Ca/Na)を含むいくつかのアイシャドーをを4週間毎日使用してもらったところ、使用中に有害な影響は観察されなかった(BASF,2007)

と記載されています。

試験結果をみるかぎり、眼刺激性は予測されなかったと報告されているため、眼刺激性はほとんどないと考えられます。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
ホウケイ酸(Ca/Na) 毒性なし

参考までに化粧品毒性判定事典によると、ホウケイ酸(Ca/Na)は毒性なし(∗1)となっており、試験データをみるかぎり、安全性に問題のない成分であると考えられます。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

ホウケイ酸(Ca/Na)は着色剤にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:着色剤

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文献一覧:

  1. “Cosmetic Ingredient Review”(2013)「Safety Assessment of Borosilicate Glasses as Used in Cosmetics」, <http://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1177/1091581813507089> 2018年5月4日アクセス.

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