タルクとは…成分効果と毒性を解説

着色剤
タルク
[化粧品成分表示名称]
・タルク

[医薬部外品表示名称]
・タルク

滑石という柔らかい結晶性鉱物をもとに洗浄して微粉末にした体質顔料です。

主成分は、含水ケイ酸マグネシウムで、層状に割れやすく、薄い板状結晶になり、ひじょうに滑りやすい性質を持っています。

化粧品としては、古くからカオリンとう同様に、肌への伸びや広がり、吸着力を良くするために粉白粉(粉おしろい)、ファンデーション、化粧下地、ベビーパウダー、ボディパウダーなどに配合されます。

また、酸化チタンのつや消しとしても用いられます。

原石の産地や粉体の大きさによって粉体の色や性質に特徴があり、それらを考慮して使用されます。

一般的には粒子径が大きいほどすべりがよく、透明感があります。

平均粒子径10ミクロン程度のものはすべりがいいのでフェイスパウダー類に用いられ、5ミクロン程度はアイシャドウなどに用いられます。

実際の使用製品の種類や数および配合量は、海外の2010-2013年の調査結果になりますが、以下のように報告されています。

ちなみに製品タイプのリーブオン製品というのは付けっ放し製品という意味で、主にスキンケア化粧品やメイクアップ化粧品などを指し、リンスオフ製品というのは洗浄系製品を指します。

タルクの配合製品数と配合量の調査結果(2010-2013年)

タルクの配合状況の調査結果(2010-2013年)

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タルクの安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

タルクの現時点での安全性は、皮膚刺激性はほとんどなく、眼刺激性はデータ不足により詳細不明ですが、皮膚感作(アレルギー)の報告もないため、安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

安全性を調査するために、国内外を問わず信頼性が高いと思われる安全性データシート(∗1)やレポートを参照しています。

∗1 安全性データシートとは、化粧品製造会社や化粧品販売会社のために提供されている成分の安全性データが記載されているシートで、一般消費者向けの資料ではありませんが、安全性を考える上で重要なエビデンスのひとつとなるため、一部引用させていただいています。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

“Cosmetic Ingredient Review”の「Safety Assessment of Talc as Used in Cosmetics」(文献1:2015)によると、

  • [動物試験] モルモット(数は不明)に10mg滅菌タルク(英国薬局方グレード)を含む滅菌生理食塩水0.5mLおよびフロイント完全アジュバントエマルション0.5mLの溶液を皮内注射し、11匹のモルモットに対照としてエマルションのみを注射した。皮膚試験は、片耳にデンプン粉末を適用し、もう片方にタルクを適用し、様々な間隔で実施した。両耳にチャレンジパッチを適用してから24時間後にすべての対照群においてわずかな皮膚の肥厚が観察され、その皮膚反応はタルク試験群におけるタルクのチャレンジに対する反応に類似していた。タルクはモルモットにおける皮膚感作物質ではなかった(Hawley GG, Lewis RJ,2007)

と記載されています。

試験結果をみるかぎり、皮膚刺激の報告もなく、また皮膚感作物質ではないと報告されているため、皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられます。

眼刺激性について

試験結果がみあたらないため、現時点ではデータ不足により詳細は不明です。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
タルク 毒性なし

参考までに化粧品毒性判定事典によると、タルクは毒性なし(∗2)となっており、試験データをみるかぎり、安全性に問題のない成分であると考えられます。

∗2 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

タルクは着色剤にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:着色剤

∗∗∗

文献一覧:

  1. “Cosmetic Ingredient Review”(2015)「Safety Assessment of Talc as Used in Cosmetics」, <http://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/1091581815586797> 2018年5月3日アクセス.

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