シアノコバラミンとは…成分効果と毒性を解説

着色
シアノコバラミン
[化粧品成分表示名称]
・シアノコバラミン

[医薬部外品表示名称]
・シアノコバラミン

[慣用名]
・ビタミンB₁₂

代表的なコバラミン(∗1)の一種であり、またコバラミンはビタミンB群の一種であるビタミンB₁₂の総称でもあり、ビタミンの中では水溶性ビタミンに分類される生理活性物質です。

∗1 コバラミンとは、化学構造的に塩基として5,6ジメチルベンズイミダゾールを含むコバミドで、自然界に最も普遍的に存在するコリン環を含む化合物です。

シアノコバラミンは、葉酸とともに赤血球の生成に関与し、赤血球や神経細胞中の核酸の合成に補酵素として働いており、通常の食生活では不足することはないとされていますが、体内でシアノコバラミンが不足すると悪性貧血を引き起こすことがよく知られています(文献1:2011)

また、神経細胞の脂質膜の合成や動脈硬化の危険因子と考えられているホモシステインの代謝にも関与していることが知られています(文献1:2011)

化粧品に配合される場合は、

これらの目的で、体内時計調整をコンセプトとしたスキンケア化粧品、スキンケア化粧品、ボディ&ハンドケア製品、洗顔料&洗顔石鹸、シート&マスク製品などに使用されています。

ピンク色-赤色の製品自体の着色

ピンク色-赤色の製品自体の着色に関しては、製品自体をピンクから赤色の範囲で着色する目的でスキンケア化粧品、ハンドクリーム、ボディクリームなどをはじめ様々な製品に配合されています。

効果・作用についての補足

シアノコバラミンは、医療分野において睡眠覚醒リズム障害の改善効果が報告されていますが(文献2:1995)、分子量1355.38および水溶性であり、皮膚浸透しないことから皮膚塗布では効果がないと考えられます。

ただし、効果はないものの、体内時計調整をコンセプトとしたスキンケア化粧品などに体内時計に関連する成分として使用されることがあります。

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シアノコバラミンの安全性(刺激性・アレルギー)について

シアノコバラミンの現時点での安全性は、

  • 医療上汎用性があり有効性および安全性の基準を満たした成分が収載される日本薬局方に収載
  • 外原規2006規格の基準を満たした成分が収載される医薬部外品原料規格2006に収載
  • 10年以上の使用実績
  • 皮膚刺激性:ほとんどなし(データなし)
  • 眼刺激性:詳細不明
  • 皮膚感作性(アレルギー性):ほとんどなし(データなし)

このような結果となっており、化粧品配合量および通常使用下において、一般的に安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

日本薬局方および医薬部外品原料規格2006に収載されており、10年以上の使用実績があること、また食品にも含まれていることから、化粧品配合量および通常使用下において、一般的に皮膚刺激および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられますが、詳細な安全性試験データがみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。

眼刺激性について

試験結果や安全性データがみあたらないため、現時点ではデータ不足により詳細は不明です。

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シアノコバラミンは着色剤にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:着色剤

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文献一覧:

  1. 鈴木 洋(2011)「ビタミンの栄養学」カラー版健康食品・サプリメントの事典,239-247.
  2. 中澤 恒幸(1995)「睡眠覚醒リズム障害とビタミンB₁₂ -光,こころ,社会の接点の中で-」ビタミン(69)(11),653-660.

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