グンジョウとは…成分効果と毒性を解説

着色
グンジョウ
[化粧品成分表示名称]
・グンジョウ

[医薬部外品表示名称]
・グンジョウ、グンジョウピンク、グンジョウバイオレット

[慣用名]
・ウルトラマリン

天然鉱物であるラピスラズリ(lapis lazuli 別名:瑠璃石)に含まれる、硫黄を含むアルミニウムとナトリウムのケイ酸塩(無機顔料)です。

グンジョウは、耐熱性および耐光性が非常に高く、アルカリに対しても強いですが、硫化物のため酸に対しては極度に弱く、常温においてpH5程度の酸性で硫化水素を発しながら徐々に分解し、退色・変色し白化する性質があります(文献3:1980)

ただし、この酸による反応は水溶液で起こり、一般的にグンジョウは水分をほとんど含まない製品に配合され、またリキッド系メイクアップ化粧品などにおいても総合的に中性-アルカリ性に調整されることから、酸による退色・変色および分解が起こることはありません。

一般には、塗料の分野においてインク、絵具などに利用されています。

化粧品に配合される場合は、

これらの目的で、アイ系メイクアップ化粧品、リップ系メイクアップ化粧品、マニキュアなどに汎用されています(文献2:2016)

青色、紫色、ピンク色の着色

青色、紫色、ピンク色の着色に関しては、粒子の大きさにより色相が異なり、小さいものは青味を帯び着色力が大きく、大きいものは赤味を帯び着色力が小さいことから、青色、紫色またはピンク色の着色目的でアイ系メイクアップ化粧品、リップ系メイクアップ化粧品、マニキュアなどに汎用されています(文献2:2016)

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グンジョウの安全性(刺激性・アレルギー)について

グンジョウの現時点での安全性は、

  • 外原規2006規格の基準を満たした成分が収載される医薬部外品原料規格2006に収載
  • 10年以上の使用実績
  • 皮膚刺激性:ほとんどなし
  • 眼刺激性:詳細不明
  • 皮膚感作性(アレルギー性):ほとんどなし

このような結果となっており、化粧品配合量および通常使用下において、一般的に安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

Food and Drug Administrationの連邦規則集(文献1:2017)によると、

  • グンジョウは、一般的に良好な製造工程および化粧品配合量において、眼領域に適用される化粧品の着色剤として安全に使用できる

と記載されています。

規則集をみるかぎり、皮膚刺激性および皮膚感作性なしと判断できるため、皮膚刺激性および皮膚感作性はほとんどないと考えられます。

眼刺激性について

試験結果や安全性データがみあたらないため、現時点ではデータ不足により詳細は不明です。

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グンジョウは着色剤にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:着色剤

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文献一覧:

  1. FDA:Food and Drug Administration(2017)「Code of Federal Regulations Title 21 Sec. 73.2725 Ultramarines」, <https://www.accessdata.fda.gov/scripts/cdrh/cfdocs/cfcfr/CFRSearch.cfm?fr=73.2725> 2019年7月14日アクセス.
  2. 日光ケミカルズ(2016)「無機色材」パーソナルケアハンドブック,347-351.
  3. 堀野 政章(1980)「最近の化粧品加工顔料と無機体質顔料」色材協会誌(53)(3),170-181.

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