カルミンとは…成分効果と毒性を解説

着色剤
カルミン
[化粧品成分表示名称]
・カルミン

[医薬部外品表示名称]
・カルミン

中南米に自生するサボテンに寄生する昆虫である雌のエンジムシから得たカルミン酸をアルミニウムまたはアルミニウムとカルシウムを反応させてつくる赤色~赤紫色の粉末または結晶性の粉末(アルミニウムレーキ)です。

化粧品に配合される場合は、赤色の着色剤としてアイシャドー、アイライナー、マスカラ、チーク、口紅などのメイクアップ化粧品、またはマニキュア、ネイルカラーなどのネイル製品に使用されます。

スポンサーリンク

カルミンの安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

カルミンの現時点での安全性は、一般に皮膚刺激性および眼領域の刺激性はほとんどなく、皮膚感作(アレルギー)の報告もないため、安全性に問題のない成分であると考えられます。

ただし、2012年に厚生労働省により急性アレルギー反応(アナフィラキシー)の注意喚起が公開されたため、非常にまれですが、急性アレルギー反応(アナフィラキシー)が起こる可能性があるため、かゆみなどの変化を感じた場合は速やかに皮膚科またはアレルギー科の受診をおすすめします。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性について

“FDA”の「Code of Federal Regulations Title 21 Sec. 73.2087 Carmine」(文献1:2017)によると、

  • カルミンは、一般に眼の領域に適用することを意図した化粧品を含む化粧品において適正な製造工程を経た場合で安全に使用することができる

と記載されています。

詳細な試験データはみあたりませんが、FDA(アメリカ食品医薬品局)では化粧品の着色剤としての安全性が認められているため、化粧品專門機関の安全性報告は後回しにされている状況ですが、皮膚刺激の報告もみあたらないため、一般的に皮膚刺激性はほとんどないと考えられます。

眼刺激性について

“FDA”の「Code of Federal Regulations Title 21 Sec. 73.2087 Carmine」(文献1:2017)によると、

  • カルミンは、一般に眼の領域に適用することを意図した化粧品を含む化粧品において適正な製造工程を経た場合で安全に使用することができる

と記載されています。

詳細な試験データはみあたりませんが、FDA(アメリカ食品医薬品局)によって眼領域に適用される化粧品としての安全性が認められているため、一般に眼領域の刺激性はほとんどないと考えられます。

皮膚感作性(アレルギー性)について

“FDA”の「Code of Federal Regulations Title 21 Sec. 73.2087 Carmine」(文献1:2017)によると、

  • カルミンは、一般に眼の領域に適用することを意図した化粧品を含む化粧品において適正な製造工程を経た場合で安全に使用することができる

厚生労働省の通知(文献2:2012)によると、

  • コチニール(カルミン酸)およびカルミンについては、不純物として含有するタンパク質に起因すると推定されるアナフィラキシー反応の発現が報告されています

消費者庁のコチニールに関する注意喚起(文献3:2012)によると、

  • コチニール色素を含む飲料と急性アレルギー反応(アナフィラキシー)に関する国内の研究情報が消費者庁に提供されました。これまで、独立行政法人国民生活センターや地方自治体の消費生活センター等には、コチニール色素を原因とするアレルギー症状の事例は寄せられていませんが、コチニール色素を含む化粧品の使用や食品の摂取により、アナフィラキシーを引き起こしたと推定される事例が、1960年代から数にして20ほどの論文等で報告されています

と記載されています。

FDA(アメリカ食品医薬品局)によって眼領域に適用される化粧品としての安全性が認められていますが、2012年にコチニール色素を含む飲料と急性アレルギー反応(アナフィラキシー)に関する国内の研究情報が消費者庁に提供されたことによる注意喚起が公開されているため、一般に皮膚感作(アレルギー)はほとんどないと考えられますが、非常にまれにアナフィラキシーショックが起こる可能性があるため、かゆみなどの変化を感じた場合は速やかに皮膚科またはアレルギー科の受診をおすすめします。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
カルミン 毒性なし

参考までに化粧品毒性判定事典によると、カルミンは毒性なし(∗1)となっており、安全性に問題はないと考えられます。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

カルミンは着色剤にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:着色剤

∗∗∗

文献一覧:

  1. “FDA”(2017)「Code of Federal Regulations Title 21 Sec. 73.2087 Carmine」, <https://www.accessdata.fda.gov/scripts/cdrh/cfdocs/cfcfr/CFRSearch.cfm?fr=73.2087> 2018年5月24日アクセス.
  2. 厚生労働省(2012)「コチニール等を含有する医薬品、医薬部外品及び化粧品への成分表示等について」, <https://cosmetic-ingredients.org/ref/2012_carmine01.pdf> 2018年5月24日アクセス.
  3. 消費者庁(2012)「コチニール色素に関する注意喚起」, <https://cosmetic-ingredients.org/ref/2012_carmine02.pdf> 2018年5月24日アクセス.

TOPへ