カオリンとは…成分効果と毒性を解説

ベース 賦形 充填 付着
カオリン
[化粧品成分表示名称]
・カオリン

[医薬部外品表示名称]
・カオリン

天然に産出する含水ケイ酸アルミニウム(無機顔料)です。

カオリンという名称は、古代中国において磁器原料として用いた純度の高い白色粘土を採掘してい高嶺(Kaulng)に由来しています。

化粧品に配合される場合は、

これらの目的で、メイクアップ化粧品、パウダー製品、洗顔料&洗顔石鹸、パック&マスク製品などに使用されています(文献1:2003)

賦形・充填・粉体基剤

賦形・充填・粉体基剤に関しては、まず前提知識として賦形(ふけい)および充填(じゅうてん)について解説します。

賦形とは、”形状を賦(あた)える”という意味であり、大きさや濃度を一定(均一)にするために用いられる成分です。

次に、充填とは本来的には中身を詰める、隙間を埋めるという意味で用いられますが、充填剤として用いる場合は、製品の機能や効果に変化を与えることなく容量を増すために添加される物質のことをいいます。

カオリンは、体質顔料として粉体の増量および成分配合量を均一・一定にするために、メイクアップ化粧品に粉体基剤のひとつとして使用されています(文献2:2016)

ただし、滑らかさに欠け、滑りが悪いため、粗雑な感触を付与します(文献4:2012)

付着

付着に関しては、他の粉体の肌への付着性を向上させる目的でメイクアップ化粧品などに使用されています(文献3:2015)

実際の配合製品数および配合量に関しては、海外の2013-2014年の調査結果になりますが、以下のように報告されています。

カオリンの配合製品数と配合量の調査結果(1998-1999年)

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カオリンの安全性(刺激性・アレルギー)について

カオリンの現時点での安全性は、

  • 外原規2006規格の基準を満たした成分が収載される医薬部外品原料規格2006に収載
  • 10年以上の使用実績
  • 皮膚刺激性:ほとんどなし(データなし)
  • 眼刺激性:詳細不明
  • 皮膚感作性(アレルギー性):ほとんどなし(データなし)

このような結果となっており、化粧品配合量および通常使用下において、一般的に安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

医薬部外品原料規格2006に収載されており、10年以上の使用実績がある中で重大な皮膚刺激および皮膚感作の報告がみあたらないため、化粧品配合量および通常使用下において、一般的に皮膚刺激および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられますが、詳細な安全性試験データがみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。

眼刺激性について

試験結果や安全性データがみあたらないため、現時点ではデータ不足により詳細は不明です。

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カオリンはベース成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:ベース成分

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文献一覧:

  1. Cosmetic Ingredient Review(2003)「Final Report on the Safety Assessment of Aluminum Silicate, Calcium Silicate, Magnesium Aluminum Silicate, Magnesium Silicate, Magnesium Trisilicate, Sodium Magnesium Silicate, Zirconium Silicate, Attapulgite, Bentonite, Fuller’s Earth, Hectorite, Kaolin, Lithium Magnesium Silicate, Lithium Magnesium Sodium Silicate, Montmorillonite, Pyrophyllite, and Zeolite」International Journal of Toxicology(22)(1), 37-102.
  2. 日光ケミカルズ(2016)「体質粉体」パーソナルケアハンドブック,290-298.
  3. 宇山 光男, 他(2015)「カオリン」化粧品成分ガイド 第6版,159.
  4. 鈴木 一成(2012)「カオリン」化粧品成分用語事典2012,539-540.

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