オキシ塩化ビスマスとは…成分効果と毒性を解説

ベース パール光沢
オキシ塩化ビスマス
[化粧品成分表示名称]
・オキシ塩化ビスマス

[医薬部外品表示名称]
・オキシ塩化ビスマス

元素番号83、元素記号「Bi」の第15族元素に属する半金属元素であるビスマス(英名:bismuth)(∗1)の塩化物を酸化反応させたビスマス化合物(真珠光沢顔料)です。

∗1 ビスマスは蒼鉛(そうえん)とも呼ばれます。

化粧品に配合される場合は、

これらの目的で、メイクアップ化粧品、ネイル製品などに使用されています(文献3:2016)

パール光沢付与・粉体基剤

パール光沢付与・粉体基剤に関しては、独特のパール光沢があり、付着性がいいことから、スティック状の口紅、アイシャドーなどメイクアップ化粧品に使用されています(文献1:2015;文献2:2012)

ただし、耐光性に弱く、紫外線により黒色に変色する性質があるため、近年ではマイカの表面に酸化チタンをコーティングした雲母チタン(∗2)が主流になっています(文献2:2012;文献3:2016)

∗2 医薬部外品表示名称は「雲母チタン」ですが、化粧品の場合は「マイカ」「酸化チタン」と表記されます。

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オキシ塩化ビスマスの安全性(刺激性・アレルギー)について

オキシ塩化ビスマスの現時点での安全性は、

  • 外原規2006規格の基準を満たした成分が収載される医薬部外品原料規格2006に収載
  • 10年以上の使用実績
  • 皮膚刺激性:ほとんどなし(データなし)
  • 眼刺激性:詳細不明
  • 皮膚感作性(アレルギー性):ほとんどなし(データなし)

このような結果となっており、化粧品配合量および通常使用下において、一般的に安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

医薬部外品原料規格2006に収載されており、10年以上の使用実績があることから、化粧品配合量および通常使用下において、一般的に皮膚刺激および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられますが、詳細な安全性試験データがみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。

眼刺激性について

試験結果や安全性データがみあたらないため、現時点ではデータ不足により詳細は不明です。

∗∗∗

オキシ塩化ビスマスはベース成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:ベース成分

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文献一覧:

  1. 宇山 光男, 他(2015)「オキシ塩化ビスマス」化粧品成分ガイド 第6版,158.
  2. 鈴木 一成(2012)「オキシ塩化ビスマス」化粧品成分用語事典2012,549.
  3. 日光ケミカルズ(2016)「パール顔料」パーソナルケアハンドブック,351-352.

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