オキシ塩化ビスマスとは…成分効果と毒性を解説

着色剤
オキシ塩化ビスマス
[化粧品成分表示名称]
・オキシ塩化ビスマス

鉛と銅の金属精錬の副産物であるビスマスと塩化物と水を組み合わせることによって得られ、合成パールと呼ばれるパール光沢のある白色~薄黄灰色の粉末です。

独特のはっきりとした光沢があり、付着性もよく、合成パール顔料として長年幅広く使用されてきましたが、紫外線により灰色~黒色に変色するといった光安定性に問題がある(∗1)ため、近年ではマイカ酸化チタンを皮膜した雲母チタンが主流になっています。

∗1 灰色~黒色に変色するというのは、たとえばファンデーションの場合、紫外線を浴び続けるトーンが落ちて暗くなってくるということです。

化粧品に配合される場合は、アイシャドー、アイライナー、マスカラ、ファンデーション、口紅、チーク、化粧下地、コンシーラー、などのメイクアップ化粧品に幅広く使用されます。

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オキシ塩化ビスマスの安全性(刺激性・アレルギー)について

オキシ塩化ビスマスの現時点での安全性は、目の周辺を含む皮膚刺激性はほとんどなく、眼刺激性はデータ不足により詳細不明ですが、重大な皮膚感作(アレルギー)の報告もないため、安全性に問題のない成分であると考えられます。

ただし、オキシ塩化ビスマスは独特のクリスタル構造と付着性から毛穴に刺さるようにくっつき、粒子が細かいとまれに皮膚刺激を引き起こす場合があるという報告があり、また複数の金属にアレルギー(重度の金属アレルギー)を有する場合は、オキシ塩化ビスマスに反応することも考えられるので、注意が必要です。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性について

“FDA”のCode of Federal Regulations(文献1:2017)によると、

  • オキシ塩化ビスマスは一般的に化粧品を着色するのに安全に使用することができる(眼の領域で使用することを意図した化粧品を含む)

“PAULA’S CHOICE”のオキシ塩化ビスマスの解説(文献2:-)によると、

  • オキシ塩化ビスマスは独特のクリスタル構造と付着性から毛穴に刺さるようにくっつき、粒子が細かいほど皮膚刺激(チクチク感・発赤・かゆみ)を引き起こす可能性がある

と記載されています。

詳細な試験データはみあたりませんが、FDAの報告書では眼領域も含め化粧品の着色剤として安全に使用できると記載されており、一方で、オキシ塩化ビスマスは独特のクリスタル構造と付着性から毛穴に刺さるようにくっつき、粒子が細かいとまれに皮膚刺激を引き起こす可能性があるとという報告もあるため、皮膚刺激性は非刺激またはまれにチクチク感が起こる可能性があると考えられます。

眼刺激性について

“FDA”のCode of Federal Regulations(文献1:2017)によると、

  • オキシ塩化ビスマスは一般的に化粧品を着色するのに安全に使用することができる(眼の領域で使用することを意図した化粧品を含む)

“PAULA’S CHOICE”のオキシ塩化ビスマスの解説(文献2:-)によると、

  • オキシ塩化ビスマスは独特のクリスタル構造と付着性から毛穴に刺さるようにくっつき、粒子が細かいほど皮膚刺激(チクチク感・発赤・かゆみ)を引き起こす可能性がある

と記載されています。

詳細な試験データはみあたりませんが、FDAの報告書では眼領域も含め化粧品の着色剤として安全に使用できると記載されており、一方で、オキシ塩化ビスマスは独特のクリスタル構造と付着性から毛穴に刺さるようにくっつき、粒子が細かいとまれに皮膚刺激を引き起こす可能性があるとという報告もあるため、アイメイクアップ化粧品の使用で、眼の周りに非刺激またはまれにチクチク感を引き起こす可能性があると考えられます。

皮膚感作性(アレルギー性)について

安全データはみあたりませんが、長い使用実績の中で重大な皮膚感作の報告もないため、皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられます。

ただし、複数の金属にアレルギー(重度の金属アレルギー)を有する場合は、オキシ塩化ビスマスに反応することも考えられるので、注意が必要です。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
オキシ塩化ビスマス 毒性なし

参考までに化粧品毒性判定事典によると、オキシ塩化ビスマスは毒性なし(∗2)となっており、安全性に問題はないと考えられます。

∗2 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

オキシ塩化ビスマスは着色剤にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:着色剤

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文献一覧:

  1. “FDA”(2017)「Code of Federal Regulations:Bismuth oxychloride」, <https://www.accessdata.fda.gov/scripts/cdrh/cfdocs/cfcfr/CFRSearch.cfm?fr=73.2162&SearchTerm=bismuth%20oxychloride> 2018年5月22日アクセス.
  2. “PAULA’S CHOICE”(-)「bismuth oxychloride」, <https://www.paulaschoice.com/ingredient-dictionary/texture-enhancer/bismuth-oxychloride.html> 2018年5月22日アクセス.

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